第13話 無法地帯:関東甲信越Ⅱ
「ここの中隊長さんか?」
「まあそんな大層なものじゃねぇが、そうだな。」
許可なくこの世界呼び出してしまったことには謝罪をするが犯罪を起こしていることを自覚してやっているなら逮捕しかねる。下手をすれば排除…
商品を傷つけられたくはないらしく下の舞台会場に連れていかれた。
相手側は十数人の部下と捕らえた狂暴生物をを使って完璧な殺意で殺そうとしてきている。
「そんじゃ、蹂躙を始めるか!!」
ブラックドック、大猪、奇鳥各数体を野放しにしてそれに続くように部下達が先制した。
シベリアは野犬の噛みつきや引っ掻きを一人で捌き、四方八方からの攻撃に対応しているが一個体の能力値が高いせいで圧されているように見える。
アイラも強気で近接武器で軽やかに突進や突き上げを避けつつ刃を入れようとするが傷が浅く隙を突かれて逆に攻められているようである。
特殊個体…というよりは実験場から逃げ出した個体か特殊な
「なんだ?強い女性に任せて見物か?舐められたもんだぜ。」
残りを全て俺に吹っ掛けてきたよ。
まあ俺だけ仕事しないのもあれだしね。しゃーない。やりますか。
奇鳥の怪音波や鋭利な翼、部下の射撃や手榴弾による隙のなく遠慮のない包囲網にハチの巣にされた。
流石にここまですれば痛みに苦しむだろうと思ったボスだったが残念。
この程度の怪音波に不快感はほぼ覚えないし弾丸は鎌で斬り落とせるし手榴弾も空斬りで破壊可能だ。
まともに生きていた方がまだ強いと思えるぜ。
敵は怯えながらもただ煙幕が舞う程度に攻撃を続けた。
俺は後ろに流れていく弾丸を足場にして狂暴生物の首を落とし犯罪者の首を峰で打った。
「
「ひいっ!来るな
「
被害者からしてみれば―
俺は圧と殺意をかけながら
ここにいる者全員を近くにいた保健所やエスポ、自衛隊まで連れていき保護・逮捕してもらった。
そんじゃ目標の位置と仲間の位置を他の奴らにも共有しよう。
返ってきた情報には既にマグルとセント、グランが半分以上を壊滅状態にまで追い込んでくれた。
別の被害者も無事受け渡せたみたい。
さっきよりも先へ進むと聞き覚えのない声が聞こえてきた。
どうやら北陸側の別のエスポの部隊や政府直属の兵も調査をしているらしい。
人出が多いと楽だがあっちは下手に関わると面倒だからこっそり移動しよう。
移動しているとマグルからの連絡があり、逃げ遅れて避難所に何とか生き延びた住民をセントと共に発見したとのことだ。
またそのさらに下に生物実験所があるとの事で魔物やギャングを倒しながら各チーム集合することになった。
現地は苔だらけ雑草だらけの廃墟大型運搬業者の工場である。
機会は劣化し、砂埃が散りばめられていた。
中にはアシッドスライムやデザートフロッグと一個体が弱い魔物がはびこっていた。
無視できるものは無視して奥へ進むと悲鳴と素早い足音が鳴り響いていた。
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