第11話 集会
「うげぇなんて言わないでくれよ。悲しいじゃないか。」
「壱星このお方は?」
「ああ。こいつは
「よろしくお嬢さん。」
そういえば明日は月一回の収集会議だったな。最近忙しくてつい忘れていたけどそうか。こいつもいるんだったな。
折角の休みなので今日はのんびりとさせて頂くがついてくることにはどうも腑に落ちなかった。
時間は進み、その会議に至る。
メンバーは月一収集されてお互いの情報共有やこれからの方針を具体的に決めていく。まあ本部じゃないからこの施設出身の一部だけど。
俺、アイラの一組。どうぞよろしく。
さっき俺に絡んできたスーツ姿の紳士咲那とモフモフした雰囲気の眠そうな背の小さい先輩
背が高く海賊船長みたいな気前のいいおっさん
顔色の悪そうな天才ドクター ジル・ブレイブと眼帯を着けて背中に大剣からマグロ包丁まで揃えている黙然男 セルル・カトゥリングル。
蜘蛛足の生えた円柱状カプセルに入った
死んだような目をした傷のある煙草の似合う男
以上代表メンバー十人でした。
もうこのままエンドロールで終えても…
「良くありません!会議ですからちゃんとしてください。」
「へいへい分かったよ朱雀姉。」
「ここでは朱雀秘書と…」
このネチネチ煩いのは
司令官も到着し本題に入る。
ここ最近、夢園病発症率が世界で格段に上昇しており再発も度々確認されているそうだ。救助隊の手が追い付かなくなり被害が大きくなることもしばしばあるとのこと。
また後遺症として睡眠時間の拡大や眠気やめまい、頭痛が起こり避難に遅れが出ることも…
「これに加えて正夢やゼロ・オリジナル、OBJECTといった危険組織が大きく動き始めているとの情報も。」
「であればワシ等も仕事量を増やしつつ他組織や別のエスポ団体と協力しながら犯罪組織を監視及び捕縛を行っていくしかないという訳か。」
「くっ、筋肉という名の美貌を磨く時間が減るのか。なんとも頭を抱える問題だ。
美しい俺も崩れ落ちてしまうのかもしれない…」
「「「「「「…。」
しかしそうすると海外進出や無法地帯への侵入も増えるということ。
命のリスクが格段と上がる訳だ。
それが仕事だとしても俺のチームに押し付けたくないし、面倒くさいし…
あーやだやだ。
「まだ悪影響が広がるという訳ではない。夢の中には治せない病気も治せる薬品や中症の夢園病を鎮静する試作薬品もできているという。
ただこの先鋳薔薇の道を進むのも確かである。各自慎重に事を進め救助にあたってほしい。」
「「「「「はいっ!!」
俺はキスしようとしてくる咲那を押し避けながら自身の部屋に戻り皆に説明をした。思っていた以上に頼もしく覚悟のうえでついてきてくれるという。
「よしお前ら、また明日から忙しくなるから覚悟しておけよ!!」
「「「了解しました。」
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