・・・・・・な、なんで、私の事をあなたは好きになってくれないの?
神石水亞宮類
第1話 ・・・・・・な、なんで、私の事をあなたは好きになってくれないの?
私は私が好きな男性にどこまでも尽くしている!
それなのに彼は、私を好きになってくれない。
どこまでも彼に尽くしても彼の心は他の女性にあるのだと思う。
それでも私は彼を諦めきれない!
だから今もずっと私は彼に尽くす事をやめない。
『・・・もう、諦めたらどうなんだ?』
『えぇ!?』
『“俺の心は他の女性にあるんだ! 君じゃない!”』
『それでも私はあなたを諦めきれないの!』
『“君には君にあった男性がそのうち現れるはずだ!”』
『それでも、その時までやっぱり私はあなたに尽くしていたいの!』
『・・・別に俺は君の事が嫌いなんじゃないよ、ただ本当の愛を君に向ける
事ができないだけだ!』
『“本当の愛?”』
『君が俺に向ける愛と想ってるモノは? 執着や物欲なんじゃないのか?』
『そんなんじゃないわ!』
『君の俺への愛情は、深く重すぎる! もう、俺の事は諦めてほしいんだ!』
『それでも私はあなたに尽くし続けるわ!』
『もう、勝手にしろ! 俺はもう行く。』
『・・・ううん、』
何度彼に私を受け止めてほしいと頼んでも彼は受け入れてくれない!
“彼は私の愛が重いと言うわ。”
それでも私は彼を諦めきれないのよ!
あんなに好きになった男性は、今まで出会った事がないの、
だから私は、、、。
『・・・・・・』
『アンタ、下部さん?』
『・・・あぁ、はい、』
『“俺に殺しの依頼をしたのアンタか?”』
『えぇ! 詳しい事は中に入ってから話します。』
『あぁ、そうしてくれ!』
“私は彼を愛し過ぎて、殺す事を決めてしまった!”
しかも? 殺し屋を雇ってね!
誰かに取られるくらいなら、彼を一層の事!
殺してしまった方が私も楽になれると思ったから。
彼を愛しているからこそ、彼を殺そうと思ったの!
『どうやって、俺にその男を殺してほしいんだ?』
『鋭いナイフで彼の背後から刺して殺してほしいわ。』
『アンタはそれにいいのか?』
『えぇ!?』
『“その男の事をアンタは好きなんだろう? なんで好きな男を殺そうと
想うんだよ!”』
『“心から彼を愛しているからよ。”』
『ふーん、俺にはアンタのその考えは全く理解できんが、まあ俺は殺し屋だ!
殺しの依頼を引気受けた以上は、確実にターゲットを殺すけどな!』
『お願いね!』
『分かった、前払いに1000万と殺した後に残りの5000万を振り込んで
おいてくれ。』
『分かったわ!』
『じゃあーこれで俺とアンタが会うのは最後だ! もう連絡もするなよ!
俺とアンタはもう無関係だからな!』
『・・・えぇ、』
『じゃあ、明日の朝のニュースでその男が死んだ事をアンタが知るだろう。』
『・・・・・・』
・・・私が雇った“殺し屋”が言った通り、彼は次の日の朝のニュースで
殺し屋に殺されたわ!
殺し屋は通り魔を装い、彼を私が言った通り背後から鋭いナイフで刺した
あと車で逃げたらしい。
車は足が着かないようにレンタカーを借り、運転手も闇バイトで雇った
大学生の男の子だと言う。
勿論! この事件はその後、“未解決事件になった!”
流石、“プロの殺し屋だと私は思った。”
彼を誰にも取られたくないと強く私が想った結果!
私は私が雇った殺し屋に彼を殺させた。
もうあんなに好きになる男性が私の前に現れる事はもうないだろうな。
最後に、“あなたを何処までも愛しているわ。”
・・・・・・な、なんで、私の事をあなたは好きになってくれないの? 神石水亞宮類 @kamiisimizu-aguru
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