第17話 積み木の家

真心という名前を


積んでいる時にはつけていた。


それは


それしか方法が見えなかったという意味での


一生懸命さにつけた名前。


積み上げた心で


作っていたのはなんだったんだろう。


たった一つの言葉で


こんなに簡単に壊れるなんて


きっと それは 真心によく似た


何か違うものだったんだ。

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