208話 白い靄の記憶

「あ、あの〜」

「まぁ良い。そこに座れ」


 指を差された先には高級そうな皮のソファ。

 俺は恐る恐るそこに座った。


 しばらくそこに座っていると――、


「うっし。じゃあこれ飲め」

「あ……はい」


 さっと準備して用意されたのは、なんとティーカップに淹れられた熱々の紅茶だった。

 部屋にはティーセットやコンロ、ケトルが置いてあり、それを使って用意してくれた。軽音部に置いてあったものよりも洗練さがある茶器に見えた。


 高く上げたケトルから熱々のお湯が注がれるティーポット。

 その紅茶を淹れる動作がこなれており上級執事のような身のこなしで、軽音部の神崎先輩が紅茶を淹れた時よりも所作が美しかった。


 正直、女性がアーサーさんのこんな姿を見たらイチコロだろう。

 それほど、漫画の世界にいる執事のようだった。



「ん……美味しいです……」


 紅茶を口に含むと、ダージリンぽい爽やかな香りが口の中いっぱいに広がった。

 高級茶葉ではあると思うが、淹れ方からしてかなり美味しいと思える味だった。


「ははん。満足したか? 俺だって一通りこういうことはできるんだぜ? なんてったって完璧人間だからな!」

「さすがです。アーサーさん」


 そう、俺が引きずり込まれてしまったのはアーサーさんの部屋だった。

 覗き込んでしまった手前、逃げるわけにも行かずしばらくいることになってしまった。


 アーサーさんの部屋もルーシーの部屋同様に広かった。

 そして、ソファから部屋を見渡してみるとサッカーファンなのか、プレミアリーグのあるチームのユニフォームが飾られていた。


 オリヴィアさんがイギリス出身だからそっちのファンになったのだろうか。

 もしかすると直接試合を観に行ったこともあるのかもしれない。


 だから、初めてこの家に来た時にもサッカーをしていた冬矢の情報も知っていたのかもしれない。


「…………あっ」

「ん、どうした?」


 そしてある棚に目が留まった。

 それは、見覚えのあるものだったから。


「あ、あの……あそこの棚にある小さな袋って……」

「はは……あれな。もう随分と昔のことだったかな」


 アーサーさんの目が少し優しくなった。


「ルーシーが病気になりたての頃だったと思う――」


 そして、遠い過去の話を語ってくれた。


 


 …………




「――見ないで! 来るなっ! 出てって!」

「ル、ルーシー大丈夫だ! 俺は気にしてない!」

「アーサー兄が気にしてないって言っても私が気にしてるのっ!」


 まだ互いに小さな体躯の二人。

 ルーシーが顔の病気になりたての頃、人に見られるのが嫌だった。

 それは家族兄妹も同じで……。


 だからアーサーがルーシーのことを気遣って部屋を訪れたのだが、大量に物を投げられ、部屋に入ることを拒否された。


「いてぇっ! ルーシー、とりあえず落ち着け。俺は味方だ」

「うるさいっ! うるさいっ! もう……離れてぇ……」


 泣き叫びながら部屋にあったものを所構わず投げつけるルーシー。

 物を投げることにも疲れて果ててその場に座り込んだ。


 アーサーはどうにかしようとしたものの、全てが逆効果だった。


「だめか……一旦戻るしか……。ごめんなルーシー。出ていくから……」


 アーサーはルーシーの部屋の扉を閉めて廊下に出た。

 ただ、廊下にはルーシーの部屋にあった物がいくつか散らばっていた。


「仕方ねぇ……俺の部屋に持っていくか」


 アーサーは頭を抱えた。

 家族でさえも心を開いてくれないルーシー。


 この時のアーサーにはどうすることもできなかった。




 …………




「――そんで、その時投げつけられたものがいくつか置いてあるんだよ」

「そうだったんですね……」


 ルーシーのこと、アーサーさんのこと。

 どちらの気持ちになってみてもとてもつらい出来事だ。

 でも、その元凶となった病気は今現在完治している。


 もう兄妹には確執はない。


「だからお前にはちゃんと感謝してるんだぜ?」

「い、いえ……どういたしまして」

「これからもルーシーのこと、頼むな?」

「……はいっ」


 そして、俺は棚の袋に視線を送りながら――、


「あの袋もらってもいいですか?」

「んあ? ダメに決まってるだろ。ルーシーのなんだから」

「あ、いや。ルーシーに渡そうと思って」

「そういうことか、なら良いぞ。ちゃんと渡せよ」

「もちろんです」


 俺は立ち上がって、棚にあった小さな袋を手に取った。

 そして、軽く匂いを嗅いだ。


「――やっぱり。同じだ……」


 もうほとんど匂いがしないが、ほんのりとだけするラベンダーの香り。


「ん? どうした?」

「あ、いいえ。なんでもないです」

「それじゃあ失礼しますね」

「おい、まだ一杯しか飲んでねぇじゃねーか!」

「す、すいませーん!」


 俺はその袋を手にとってすぐにアーサーさんの部屋から脱出した。

 長居するとルーシーたちに何を言われるかわからない。




 ◇ ◇ ◇




 俺はブレザーのポケットにその袋を仕舞い、ルーシーの部屋に戻ると案の定色々と言われた。


『うんこなげーよ』と言った冬矢に真空が『汚い!』と思いっきり頭を叩かれていた。


 そうしてお茶のあと部屋を出る時に俺はブレザーのポケットから袋を取り出した。

 多分、彼女には今、これが必要だと直感的に感じた。


 なぜ、俺の部屋にあるものと同じものがあったのかはわからないが――、


「ルーシー、これ。サシェ……だよね。アーサーさんの部屋にあったものらしい。ルーシーのものだってさ」


 ポンとルーシーの手に小さな袋――サシェを置いた。


「えっ……」


 ルーシーが驚いた表情になり、少しばかり体が固まっていた。

 そして、真空と顔を見合わせた。


「あとで確かめてみて」

「う、うん。光流、ありがとう……」


 驚いたままのルーシーと真空。

 俺と冬矢はここで良いと言って、部屋の前でお別れした。


 一階に降りると使用人たちに誘導され、玄関の門まで案内してもらい、帰路に着いた。




 ◇ ◇ ◇




「ね、ねぇ……」

「まさかアーサーさんの部屋にあったなんてね」


 私は光流から突然渡されたサシェを手に取りながら、まだ驚きが収まっていなかった。


「なんでアーサー兄の部屋に……でも、ずっと持っててくれたってことだよね?」

「アーサーさん優しいじゃんっ」


 真空の言う通りだ。

 私がどこかで無くしてしまったサシェ。それをずっと持ってくれていたなんて、アーサー兄が私の物だと思って大切に取っておいてくれたということに他ならない。


 いつ無くしたかも思い出せないけど、長い間アーサー兄ともほとんど口を聞いていなかったはずなのに、それでも……。


「っ…………」

「良かったね。ルーシー」


 真空が優しく私を抱きしめてくれた。

 彼女の心と体が温かく感じた。


「真空。お風呂入ったらちょっと良いかな。試したいことがあるから……」

「もちろん。そのサシェ……でしょ?」

「うん」


 そうして、私と真空はお風呂に向かった。




 ◇ ◇ ◇




 お風呂を済ませると、互いにラフな寝巻きで私の部屋に集まることになった。


 テーブルの前には一つのサシェが置かれている。

 光流が渡してくれたサシェだ。


 それは光流の部屋にあったものと同じようなデザインに見えた。


「真空、私に何かあったらお願いね」

「うん。ちゃんと隣で支えるから」


 すぐ隣には真空が私の体にぴったりとついている。


 光流の家でのことは真空には伝えている。

 だから私が倒れる可能性も認識済みだ。


 そのために、こうやって近くにいてほしかった。


「じゃあ、いくね」

「うん」


 私はサシェを手に取り、それを鼻に近づけた――。




 …………




『――私もほしいっ!!』



 ふと目の前に広がったのは、前に光流のサシェを嗅いだ時に見た光景だった。


 以前は白いもやが視界全体にかかっていたのに、今度はその靄が少し晴れていて、色がついていた。


『ごめんねぇ。今日はもう受付してないみたいなのよ……』

『ほしいっ! ほしいっ!』


 このやりとりも前と同じ。

 小さい女の子が老齢の女性と会話している。


 女の子はワガママで泣き叫んでおり、その様子に老齢の女性は困っていた。

 ただ、その二人の顔までは見えなかった。


『うーん。どうしたものかしら……』


 そして、老齢の女性が困っていたところに声をかけた存在――、


『――ねぇ……これ、あげるよ』


 女の子と同じくらい小さな男の子が声をかけた。


『えっ? いいの?』

『ほんとはおねーちゃんにあげる分だったんだけどいいよっ。またこれるし』


 男の子が小さな袋を女の子に渡すと、女の子はそれをとって鼻に近づけた。


『ありがとう……いいにおーい』


 女の子が満足そうに袋の匂いを嗅いでいると、さらにその場所にもう一人――、


『あっ、こんなところにいたのっ! もう……すぐいなくなるんだから――……るっ!』



 ――え?



 最後だけよく聞こえなかった。

 男の子の名前を呼んだと思われる部分がよく聞こえなかった。



『ごめん、おねーちゃん。でも、もうようじはないよ』

『ならはやくいくよっ。おばあちゃんたち待ってるんだから……あ、おばあちゃん』


 もう一人女の子が来ると、男の子がその子のことを姉と呼んだ。

 そうして、その姉が自分たちの祖母を見つけたようだった。


『あらあら。こんなところにいたの。皆で一緒に写真撮るって言ってたじゃない』

『あ〜、そうだっけ。ごめんなさい』

『いいのよ……あら。そちらの方々は?』


 男の子たちの祖母が一緒にいた二人に気づくと男の子に説明を求めた。


『かんこうきゃく?』

『それはあたりまえでしょーが』


 男の子の回答に姉がしかめっ面をして突っ込んだ。

 このくらいの年齢だ。的確な答えは出てこないだろう。


『これ……この子がくれたの』


 すると女の子が小さな袋を男の子の祖母に見せた。


『すみません。この子が駄々をこねていて……。そうしたらそちらの男の子がこの子に渡してくれたんです』

『あら、そうだったんですか。優しい子ね』


 そんな会話の中、その祖母が男の子の頭を撫でた。

 男の子は特に喜ぶ様子も見せず、人前でそんなことをされたからか少し恥ずかしがっていた。


『ですので、何かお返しをしなければ……』

『いいえ。大丈夫ですよ。……あ、それなら皆さんで一緒に写真撮りませんか?』

『そんなことでいいんですか?』

『ええ。何かの縁で私たちが出会ったんです。せっかくですから、記念に』

『それで良いのであれば……』


 男の子の祖母からの提案。

 それは写真撮影だった。


 なぜこんな場所写真撮影なのか不思議に思った。

 目の前にしか集中していなかった視界。私は少し視線を遠くに向けてみた。



 ――そこは紫色がいっぱいにラベンダー畑が広がっていた。



 夏の日差しにほんのりと甘いラベンダーの香り。

 紫色に咲き誇るラベンダーの横には、赤、黄色、緑、ピンク色の花たちも並んでいて、虹色のフラワーガーデンが女の子たちを囲んでいた。



『あなたー! こっちよ!』

『なんだぁ? そんなとこにいたのか』

『この方々と写真撮るからよろしくね』

『近くに人いねーぞ。俺が写真に入らないじゃないか』

『別に良いじゃない。良いから早く撮って』

『わかったよ。ちょっとまっとれ』

『なんだかすみません』

『いいえ。気にしないでください』


 タイマーを使えば良いのではないかとも思ったが、この時代のカメラはどこまで発達していたのかわからない。

 そして、男の子の祖父と思われる人物もある程度の年齢。だとすれば機械操作には疎いのかもしれない。


『ふふん。じつはおれもおなじのもってるんだ』


 写真撮影の準備中、男の子がポケットからもう一つの袋を取り出した。

 それは女の子に渡した袋と同じもので――、


『へぇ……でもわたしがもってるやつのほうがすこしきれいね』

『かわんねーだろ……』

『ほら、いいにおいもするし』

『おれのもおなじにおいなんだけど……』


 しかし、女の子はなぜか男の子の袋と比べるように言った。

 男の子はそれに対して、なぜそんなことを気にしているのかわからないという口ぶりを見せた。


『――でも、おそろいね』

『そうだね』


 ただ、女の子は二人が同じものを持っていることに少し喜びを感じていた。 

 それは、男の子も同じだった。


『せっかくあげたんだからなくしちゃだめだよ』

『うーん、どうかな。わたしあきっぽいから』


 男の子は念を押すように女の子に言うも、女の子はなかなかに良い性格をしていたようで、素直に従わなかった。


『じゃあかえしてもらう』

『うそうそ! たいせつにする。だっておとこのこからぷれぜんともらったのは、はじ……』

『なんだって?』

『な、なんでもないっ』

『へんなやつ〜』


 女の子の言葉は最後まで聞こえなかった。

 でも、その後に続く言葉は多分、私の想像通りの言葉だっただろう。


『じゃあ撮るぞ〜』


 すると男の子の祖父から声がかかった。

 写真撮影の準備が整ったようだ。


 そして――、


『はい、チーズ』


 今では少し古くさいような撮影の合図。

 それに合わせてシャッターボタンが押された。






『――じゃあ、さよならだね』

『うん。そうだね』


 写真撮影の後、女の子と男の子は別れの挨拶をしていた。


『とくべつに、なかのいいひとにしかおしえてないなまえをおしえてあげる』

『なにそれ、にっくねーむか』


 男の子にはその言葉の意味が理解できていなかった。


『るーしー。わたしのとくべつななまえ』

『へぇ。なんかあんまりきいたことないなまえ。でも……かっけー』

『それはそうよ。わたしはとくべつなんだから』


 自信満々に腕を組みながら特別だと言い放つ女の子。


『それにしてもきみのかみ……』

『ん?』

『いや……なんでもない』


 先ほどの女の子のように男の子が口ごもって、最後まで言葉を発しなかった。


『なによ……。それで、あなたのなまえは?』


 最後に女の子が男の子の名前を聞いた。

 男の子は祖母と姉の下へ向かうために女の子に背を向ける。


 そして、走りながら言った。




『――ひかる!』




 男の子が教えてくれた名前は、私がよく知る人の名前と一緒だった。



『そのふくろ……さしぇ! なくすなよ、るーしー! じゃあね!』


 ひかるは手を振りながらラベンダー畑の隙間を走っていった。


『う、うん! ひかるっ! じゃあね!』


 るーしーがその背に向かって手を振った。




 意識が遠のいていく。

 紫色の空間がどんどん狭くなり、白い靄で視界が埋め尽くされていく。



 しかし、そんな白の世界が最後にぱっと雲に穴が開くように晴れた。


 金色の髪の女の子と黒髪の男の子。

 幼いながらもその顔は、見覚えるのある顔で――。



 ひかる。るーしー。



 最後に聞いた二つの名前。


 その名前を深く心に刻み込みながら、私の意識はそこで切り離された。




 …………




「――シー、ルーシー、ルーシー?」

「っ………」

「あ。ルーシー起きた?」

「あ……ぅ……まそら……わたし……」


 私はまた倒れていたようだった。

 そして、目の前には真空の顔があって、膝枕をされているとわかった。


 柔らかいクッションのような太ももに後頭部が包まれとてもいい気持ちだ。

 もう少しこうしていたい。


「大丈夫? 頭痛くなってない?」

「うん。頭、痛くないよ」


 以前は痛くなった頭。

 でも、今回はその痛みを感じなかった。


 痛みを感じないどころか、とてもスッキリとしているような感覚だった。


「なんか、すごいこと、思い出しちゃった」

「そっか。そっか。頑張ったね、ルーシー」


 私の頭を撫でながら話を聞いてくれる真空。

 心地よくて、優しくて、何でも話してしまう。


「多分、私と光流。私が記憶を失う前に会ったことがある……」

「……えっ!?」


 そう小さい声で呟くと、真空の表情が一変した。

 でも、その評定はすぐに収まった。


 その理由は――、


「正直ね、少しはそうじゃないかって思ってたよ。だって二人共同じサシェなんでしょ?」

「うん。擦り切れて色褪せてあんなに古くなった袋でも同じデザイン。普通、こんなことなかなかないと思う」


 真空も勘づいていたようだった。

 けど、本当に光流と私が昔会っていたとわかった今、一言では済まされない何かを感じていた。


「ルーシーと光流くん。ずっと繋がっていたんだね」

「うん……なんか、すごいや……」


 奇跡のような出会い。

 それを果たして、私は彼にたくさん救われて。


 でも、それは初めての出会いではなくて、二度目の……再会だった――。


「光流は忘れてたみたいだけどね」

「もう十年以上も昔のことだもんね。覚えてる方がすごいよ」

「うん。でも、私は少し思い出した。今見た光景は、夢なんかじゃない。このサシェがそうだって示してる」


 光流が持っているものと同じサシェ。

 それが私たちが会っていたその証拠になっているんだ。


「――私、あのラベンダー畑に行ってみたい」

「ラベンダー畑?」

「うん。そこで光流と出会った」


 多分、そこが光流と私の本当の最初の出会いの場所。

 なら、その場所に行くことができたら、他の記憶も思い出すかもしれない。


 あのA組の倉菱さんたちのことだってそうだ。

 私のことを知っていた。でも、私は知らなかった。


 もっと昔のことを思い出したい。

 全部思い出して、良い記憶も悪い記憶も全部受け止めたい。


「ラベンダー畑といえば……やっぱり北海道だよね」


 真空が頬に手をあてながらそんなことを言った。


「……やっぱりそうなんだ」

「やっぱりって……?」

「光流のおばあちゃんのお家。富良野っていう場所だって聞いた」


 そこに私の記憶が埋まっているかもしれない。

 だから、もう一度、その場所に行ってみたい。


「――なら、光流くんと二人で行ってみたらどうかな?」

「え? 二人で……?」

「うん。二人の思い出なら、二人で行くべきだよ」

「真空……」


 多分、あの場には私のおばあちゃんと光流の祖父母に姉の灯莉さんもいた。


「でも、行くならちゃんとラベンダーが咲いてる時期が良いと思う」

「あ……そうだね。今は四月だけど……」


 すると真空がぱっとスマホで調べてみてくれた。


「七月、八月……ちょうど夏休みの時期だね」

「さすがにゴールデンウィークは早いかぁ……」

「だね。ちょっと待たなきゃ」

「そっか……でも、今は大切なことがわかっただけで嬉しい」


 ぼやけていた記憶が一つだけはっきりとした。


 それは、私と光流が昔、会っていたこと。

 奇跡とは偶然だと言うけれど、偶然では済まされない何かがあるのだと感じだ。


 私と光流はずっと昔から繋がっていた。

 それだけでどれだけ嬉しいことか。


 伝えなくちゃ。


 夏、富良野。

 一緒にラベンダー畑に行こうって――。






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