ニートは最高なのです!

日々菜 夕

第1話

 私には憧れている職種?があった。


 それは、ニートである!


 ニートになれば、会社に行かなくていい!


 バカな上司のご機嫌取をしたり、使えない部下のめんどうも見なくてもいい!


 最高の職種ではないだろうか⁉


 だがしかし……


 いざニートになろうとしても親や世間がなかなか許してはくれない。


 そこで私は、まずお仕事を頑張った。


 まったりと日々を過ごすには、お金が必要だからである。


 頑張って頑張って中間管理職と呼ばれる存在になっていた。


 給料やボーナスもそれなりにもらえるようになり。


 年収は約500万ほどになっていた。


 だがしかし、月100時間を超えることもある残業や休日出勤は私の身体をじわじわとむしばんでいたらしく。


 ついに体調不良を引き起こしてしまいました。


 原因不明の手足のしびれに、微熱。


 平熱の低い私にとっては、この微熱が特にやっかいで、ふらつきやめまい等をへいはつしていたのです。


 時期が夏だったこともあり。


 医者からは、


「熱中症でしょう」


 なんて、軽く言われてしまったが……


 医者の言う通り休息をとっても全く体調が回復せず。


 回復どころか、日々悪化。


 それでも風邪薬を飲んで強制的に熱を下げて仕事をする日々を過ごしておりました。


 当然そんな日常が長続きをするはずもなく私は退職届を出す決意をしました。


 思っていた以上にすんなりと退職届は受け取ってもらえて。


 私は、退職金300万円をゲット。


 ついに憧れのニート生活がスタートしたのです!


「いつまでも、家でゴロゴロしてないで次の職を探したら?」


 と言う、母親の言葉は、貯金通帳見せて黙らせました。


 そこには、数千万の貯金残高が記載されているからです。


 こうして私は、今日もサンルームで飼い猫のキジトラと一緒にまったりとする日々を送っているのです。




 おしまい


   

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ニートは最高なのです! 日々菜 夕 @nekoya2021

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