⚔時代錯誤⚔ 〜完結編〜

前作のあらすじ

静岡県沼津市の高校に通う女子高生・西園寺リナは、幼少期に迷子になった時に助けてくれた女性ライダーに憧れを抱くと自分も将来バイクに乗りたいと思うようになった。

免許の法改正による取得が困難になった状況でも諦めずに立ち向かい高校1年生の時に普通二輪免許を取得。

同級生のひとつ上の先輩からバイク部に誘われて幼馴染の中野フランと共に入部を決めたリナは、免許を取得する為にお世話になった人達の協力もあって旧型の250ccバイクであるKAWASAKIのバリオスを手に入れると、それでバイクのテクニックを磨きつつ2年生の時には箱根の椿ラインで行われる高校生バイクレースにもフランと共に参戦した。

このレース後に激しい走りを繰り返されたリナのバリオスはエンジンブローしてしまう。

あれから1年…

高校最後の椿ラインのレースには、東雲先生から受け継いだSUZUKIのイナズマ400で参戦して決勝レースで7位という好成績を納めてリナのバイク部の活動は幕を閉じ、ひとつ下の後輩である窪塚結と菅原心珠の2人が部長と副部長を引き継ぐことになった。

リナは引退後、大学受験の為に受験勉強に力を入れていた。

それと同時にバイクの熱量が少し下がっていた高校最後の夏休みのある日…

バイク部の顧問の東雲先生からの1本の電話が、再びリナのバイクのモチベを上げることになるのだった。