読まれることのない手紙 十六通目

たまの休日は、映画とマンガとお菓子を買い込んで僕の部屋で過ごした

映画、音楽、小説、マンガ・・・

どんなものでも僕たちはお互いの見たいもの

好きなものを一緒に楽しんでいた


バイク、海、ホラー映画、推理小説、少年漫画・・・

僕の好きなものは君も好きになった

君が好きなものは見ているうちに、僕も君の好きなものを好きになっていた

男女の区別なく、僕たちは互いの趣味を共有していた

ずっとそれが当たり前のことだと思っていた


ところが最近気がついた

男はふつう、少女漫画や女性誌を読まないらしい

女の人はふつう、ホラー映画はあまり見ないし

熱血少年漫画を読んで、人知れず涙なんてしないんだそうだ

初めは合わせてくれているけど、そのうち見向きもしなくなってしまうようだ


まいったよ。。


to Haruka from S

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