読まれることのない手紙 十一通目

君と過ごした5年間

僕は君が呼ぶ声を幾度となく聞いた気がした


会えない日、一人街を歩いていて急にソワソワしだす

「・・・呼んでいる」

なんとなくそんな気がした

君に会いに行く

「呼んでたんだよ」と君に言われ

「そうか、呼んでたのか」と当たり前のように納得した


僕が寂しい時、心の中で君を呼んでみる

不思議と君は会いに来てくれた

あのときは誰にでも起こることだと思っていた


君と別れてから、もう誰からも呼ばれることはなくなってしまった


to Haruka from S

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