追放されたいのでとことん嫌われようとしても好かれてしまうので俺が開発したこの異次元転移装置を使います

海のタコラゲ

プロローグ

「はぁ…どこもかしこも学生ばかりなのになんで俺だけ1人でいるのかなぁ…悲しいなあ…」

もうこれじゃあお母さんに不審がられちゃうよ…

「ねぇ?そんなに落ち込んでどうしたの?」

誰だよ…まったく…

「私よ、覚えてない?」

誰だか忘れた俺は、朧げながらも必死に名前を探った。そして、答えたのが

「えっと…確かうまうーまみたいな名前だったはず‥」

「違うわよ!愛美まなみよ!それにうまうーまみってなによ!まとみしかあってないじゃない!」

うーん…惜しかったなぁ…

「何か言った?」

「い、いえ…」

というかなんで愛美さんは話しかけたのか……

「ねぇねぇ…一緒に遊びに行かない?」

……?い、今…遊びに行くっていったよな…?

「…え?」

あまりに突然すぎて困惑した。

「だーから!遊びに行こうって!」

うーん…初対面なのにここまでフレンドリーとは…陽キャ恐るべし…

「い、いえ…他にいい人がいるのでは…?」

俺はそう言った、だが愛美さんは


「キミだからいいの!!」

そう、大声で言った。

あまりの大きさに少し震えてしまった。

「は、はい…す、すみません…」

この子怖すぎ…

「わかったら遊びに行こ!」

…途中で言い訳して帰ろ…

「は、はい…」

~~

「あ、あの…ここって…」

おいおい…まさか…ライブ会場じゃん!よっしゃ!今日ここでスラングの美玲みれいちゃんのライブ見るぞ!

……ってあれ?愛美さんがいない…

まぁいいか…とりあえず席に座っとこ!

しかも今回、だいぶすごくて一回トレンドに上がったのはすごかった。

何がすごいってフリーの席があるってことなんだよなぁ!

「よーし!早速待機しとくか!」

あと少しだしね!

⬛︎⬛︎★

「……うーん……っは!こ、ここは?」

さっきまで会場にいたよな…? 

「一体ここはどこなんだろう…」

“おや?これは…これは随分と若いものが来てしまったか…”

「!?何処にいる!?」

“ここじゃよ”

後ろにはいつの間にか白い何かがいた。

「いつの間に…!?」

“なあに危害を加える気じゃない”

そう聞いて少し安心した。

そして、意を決して白い何かに話しかけた。

「ここは…?」

“ここは生死の境じゃよ”

「せ、生死の境?」

“おや、その様子じゃ生死の境を知らぬようじゃな。生死の境は文字通り生と死を管理する場所じゃ。あそこの川を越えたら神の使いとして永劫の時を過ごすことになるのじゃ。そしてあちら側の川は地獄じゃ。あそこは自分が犯した罪を体で体験する場所じゃな。”

「oh‥」

予想以上に重いな…

そう思った俺は次の質問をした。

「なぜ私がここにいるのですか?」

“それは…よくわからないのじゃ”

「大丈夫だ問題ない」

“そうかそれならよかったのじゃ今から元いた世界に返すのじゃ”

それがあるなら早く送り返して欲しかった…まぁ送り返してくれるだけありがたいと考えておこう。

“それじゃ送るのじゃ”

最後までじゃじゃ言ってる人?だったな。いやぁ本当に疲れた1日だった。

帰ったら夜ご飯なにかなー?ワクワクするなぁ…


ピリッ

「いてっ」

“どうしたのじゃ?”

「い、いや今ピリッと全身に来たような…」

“…そうかなのじゃそれならそこの転移装置に入っとれ”

なんか雰囲気が変わったような…

まぁ帰れることだし行くか

「あ、ではそれでは」

“そうじゃなまたいつか会おう…”

「はい!」

そう会話を交わした後にタイミングよく転移装置が起動した。





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追放されたいのでとことん嫌われようとしても好かれてしまうので俺が開発したこの異次元転移装置を使います 海のタコラゲ @omotioic

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