黒兎と金兎と桃色兎
aviane
第1話 憧れと羨望とーーでもーーそれだけじゃだめだっていうことさ。
昔むかし、昭和の高校生時代に金の兎がおりました。いわゆるギャルというキャラタチでした。しかしながら、成績はめっぽう強く、性格も気立強く。カリスマという、、『金』にふさわしい女高校生。
そんなあの子に憧れて見よう見まねで一緒懸命に自分も頑張ろうとした落ちこぼれ『黒』と言うしかない、地味子がいるのでした。みよう見真似ですからそれはそれは、のちの黒歴史。他人の裏には努力があったとしても共有できる訳ないのです。
でも、いつもそばに『桃色』うさぎがおりました。
『黒』と『桃色』は幼稚園から一緒で二人の母親もいわゆるママ友です、仲良しでした。
高校生になってから関係にひびが入ったのは、『金』うさぎに夢中になって『桃色』を蔑ろにしてしまったことで始まる擬似恋愛でした。
『桃色』もいわゆるギャルとしてそれとなく『黒』ちゃんの前で通学時におしゃべりしながらギャルさを出してみましたが。。『桃色』ちゃんは昔からずっと親のいない時が多い上に妹さんの世話していたすごい真面目なうさぎだったのでした。そんな彼女がギャル言葉で話しても違和感しかありません。
次第に『黒』ちゃんはもう心が違う場所に行ってしまいました。
『桃色』はもうーー仕方ないと、内心、苛立ちながらお別れを言いました。
二人はもう会えませんでした。
『桃色』は密かに『黒』ちゃんを男性的として昔から好いていたのがバレてしまい。
二人はもう『金』の真似も内緒もやめようと終わりの関係を迎えてしまいます。
空虚な三角関係は破局でおしまいです。
憧れは理解から遠い遠いことなのでした。
自分を見る機会を失ってしまった『黒』ウサギと友達を失った『桃色』うさぎ。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
彼女たちの現在はもう誰も知らない物語りとして触れないであげてください。
黒兎と金兎と桃色兎 aviane @LiLiaviane1987
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