第8話 あの花の名は
生まれつき目が見えない私は手で触ってモノを確認する。
ペンや文字、紙とかも手で確認する、不吉に思われるかもしれないが私に取ってこれはものを見るのと同じくらいに大切なことなんだ。
「この本面白いな」
点字で書かれた本を読んで暇を潰していた、旦那が持ってきてくれた本はとても面白い。
「ん…?」
一つの行で疑問を持った。
猫のしっぽのようなもふもふとしたという花を現した言葉、私は想像ができなかった。
猫のしっぽは確かにもふもふしている、それに似た植物があることに驚いた。
そして触ってみたくなった。
「ネコヤナギだね、確かにもふもふしてるよ」
「私、そのネコヤナギが気になる。触ってみたい!」
とその意思を伝えると旦那は了承してくれた、頑張って点字や物の形を覚えてきた私でさえも予想がつかず触りたいという意思に驚かされたのだろう。
手をつられながらネコヤナギがあるとこまできた、木になる植物らしく低いところのネコヤナギを触った。
予想とは違う小ささやもふもふさ少し固いイボのようなものもあった、別のを触ってみると簡単にとれてしまった。
「あ、取っちゃった」
「弱くなってたのかもね」
もふもふしていてこれから成長しようと努力していた植物をとってしまいすこし自分を攻めてしまった。
「仕方ないことだよ、その折れたところから新しいのが生えてくるかとしれないよ今回のことは偶然だとおもいな」
励ましてもらったりして私は少し元気が出た、また次に来る時めが出てると嬉しい、私と一緒にこの子達も努力し続けるのだから。
ネコヤナギ
努力
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