第6話 愛を君へ

今日は母の誕生日、母の好きなケーキに欲しがっていたマフラーを買って帰った。

「母さんまだかなー」

早く帰ってくるためいつくるかドキドキして待っている。


「母さん帰ってきだぞー」

「おかえりー!」

「あらあらそういそがなくってもいいのよ」

3週間ぶりの帰宅に母や父、俺も喜んだ。

母は入院をしていた、持病が悪化してしまい急遽入院することになった。その時はとても驚いたよ、家に帰ったら父が「話がある」って言ってくるもんだから不安だったよ。

「久しぶりの家はどう?」

「病院よりも我が家の方が落ち着くわね」

「さ!退院祝いとして好きなの食べよ!」

「豪華なものを期待しちゃうわよー」

父が腕を振るって作った料理はとても美しく美味しい、レストランのご飯よりも美味しい。

「さすが父さん」

「そうね」

家族揃ってご飯が一番美味しい。





「母さんにプレゼントがあるんだ、今日退院日と誕生日で重なってしまっただろう?豪華なプレゼントだぞー」

大きい袋に入っていたのはクマのぬいぐるみにネックレス、これは誕生日。

それからマーガレットの花束、自分のプレゼントよりも華やかで大人の財力を見せつけていた。

「あら素敵な花ね、それにこのクマちゃん私の好きなお店のね!」

2人が喜んでいるなか自分は謎の緊張感に追われていた、マフラー一つだけでいいのかと。

勇気を振り絞って言った。

「これ俺からの誕生日プレゼントけん退院祝い、父さんとは比べものにならないけど」

「あらいいのよ!プレゼントは大きさじゃないわ、このマフラー可愛いわ!」

喜んでもらえてホッとした、母はさっそく鏡の前でつけていた色んな服に似合いそうと言いながら。





「俺も花束買えばよかったかな」

「いやー無理に買わなくっていいんだ、それにこれ以上花が増えると枯れたとか困るだろ?」

「そうだね」




マーガレットの花言葉

  真実の愛

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