第2話 急展開

教室を後にした俺は空き教室に足を運んだ。……授業がすぐ始まるがあんなに人がいたなら俺生きた心地しないもん。かわいそう〜。……そろそろ戻るか。

空き教室の時計を確認して教室に戻ろうとしたら廊下から声が聞こえた。

「疲れたー!人気者は辛いね〜」

「そうだね」

……この声、STAR PRISMの人か。そのまま出ていこうとしたら、とんでもない発言が聞こえた。

「まじで男の子好きになれないわ〜。外面しか見てない感があってまじで生理的に無理」

「そうだね」

「ゆかりはなんも感じないの?」

「私は特に。興味ないので男性の方たちには」

「お〜バッサリ言うね〜」

「事実ですので」

……おーっと出ていける雰囲気じゃないですね〜。これはもう出ていったら呼び止められる未来しか見えませんな〜。この話を聞くに教室を出る時に見たあいつの死んだような目も気のせいじゃなさそうだな〜。っま!誰にも言えないけどね!

STAR PRISMの3人は大の男嫌いがわかった瞬間だった。



昼休みになった。皐月原はいろんなやつから誘われていたけど全部断ってた。その理由は「お〜い!なっちゃ〜ん!一緒お昼食べよ〜!」っと、チームメンバーから誘いがあったからである。クラスメイトは納得したのか諦めてイツメンで昼ごはんを食べ始めた。俺はというと教室から出ようとしたらこの二人が来たことで通れない状況になっていた。でも俺は空気が読めない陰キャなので

「どいてくれる?邪魔なんだけど?」

この発言でクラスは無音の空間になった。……どうしよ、マジで気まずい…まいっか!っと思っていたら相手は退いていなかった。なんで?退いてって言ったらどいてよ。

「あの〜聞こえていますか?」

「………は!ごめんごめん、、、」

「?」

彼女は退いてくれたのでスッと教室から出ていった。

「……彼なら大丈夫かも、、」

ぶつぶつと何か言っていたが聞こえないので気にしないでぼっち飯を楽しむのだった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

俺の陰キャボッチ生活を返せよ! 九十九神 祐 @lacklan

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ