憧れ踏み出す小説家
たっきゅん
第1話 会員登録
「ニックネーム、ニックネームかぁ……」
ユーザー登録の画面がスマートフォンの画面に表示されてもうすぐ3時間、オレは答えの出ない迷宮を彷徨っていた。
「ニックネームは……、どうすりゃいい!?」
何も思い浮かばねぇ! いや、浮かびはする。股之下三郎、……却下。ふざけた名前が浮かんでは一応は打ち込んでみるものの、すぐにそれを消しているだけだ。
「もし有名になったらと考えると恥ずかしくて名乗れねーな、ここは無難に……」
気分を変えようと画面をゲームアプリに切り替える。すると昔に登録したプレイヤーネームが目に入ってきた。
「これだ!」
オレは閃きを忘れないうちにすぐさまニックネームを打ち込む。画面に表示された『──────』の文字を見直して入力ミスがないことを確認、そして登録ボタンを押した。
【新規作品作成】
ログイン後に画面に表示された文字、それがオレの小説家としてのスタートラインに立ったことを告げていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます