第2話 ピンクのエプロンと謎の写真

一方…マッシュは ありさの身の回りの家事を坦々とこなしていた。


朝晩に 美味しいご飯を作ってくれるし お昼のお弁当の準備までしてくれる。

今は部屋に掃除機をかけている。


何故か いつもピンクのエプロンを着て。

(…多分お気に入りなのだろう)


ありさの部屋は いつも綺麗なので 寮母さんたちからは「貴女の部屋はいつも綺麗だから 手間が掛からなくて助かるわ~」と言われている。


マッシュのエプロンから 何かがヒラリ…と落ちた。


「マッシュ 今何か落ちた―――」


ありさはそれを拾った。

それは…一枚の写真だった。


「これって―――!!」


その写真には 若い男女が写っていた。


「……見られてしまいましたか」

「この若い男性は マッシュでしょ? 隣の綺麗な女性は…誰?」


マッシュは「フッ…」と笑った。


「その御方は アリーサ姫様。私はその御方の使用人だったのです」

「…………!!」


マッシュはどこか懐かしげに 自身の昔話を始めた―――。

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