爆弾
碧山
第1話 treasure
「皆さん、おはこんばんちゃ!レックスです!今日紹介するのはこれだ」
恐竜の仮面をかぶる人気動画投稿者レックスは毎日午後7時に毎日配信で小学生から大人までの幅広い人々をターゲットにに面白おかしく動画投稿している。
「今日紹介するのはこれであなたもお金持ち?!ビックリ爆弾箱です」
台詞と同時に机の下から長方形の箱を出してきた。
レックスは箱を開封しなかから大きさはビールやジュースのロング缶程の大きさで上部にはピンが付いており映画やゲームで出てくるスモークグレネードと言われるものだった。レッドはぐるりと本体を一周させて真ん中に縦にある線を見せ、背面の注意事項を読んだ。
・ピンを抜いて投げて床への衝突の衝撃で半分に割れて中身が出てきます。幼い子やご高齢の方妊婦さんの付近では使用しないでください
・中身はおもちゃ問わず雑貨、高級品と様々な夢が当選します。
・商品の的中数に制限はなく、同一の商品が重複して的中する場合がございます。
・高額商品が当選した場合、紙に記載のあるQRコードからシリアルコードを記入の上サイトの指示に従ってください。
・抽選結果等の問い合わせには、お答えしておりません。
レックスは後ろの注意喚起を読んで回りには気を付けねと面白おかしく注意喚起をして広い何もないスペースに移動して実践をした。
外箱には使い方が書いており上部のピンを抜いて軽く床に投げてくださいと記載されており、レックスはカメラを4台四方に設置して実行した。
ピンを抜いて投げるフェイントを絡めてレックスは投げると(パンっ!)とクラッカーが弾けるような音と少し白い煙がたった。
カメラの角度が悪くどれも割れたシーンを捕らえてなく、一つのカメラを三脚から取り外して自撮りして割れた結果を写した。
「これが爆発後です!さっき気になった本体の縦線は割れ目だったんですね綺麗に縦に割れてます。そして、中には白いカプセルが」
左手にカメラを持ち右手で割れたものを触るが暑くもなく音は大きいが粉々になって飛び散る危険性は無いと紹介をする。その後、カプセルを開封するとウサギの刺繍が入ったハンカチだった。
「うわー外れた~でもこのハンカチかわいいですね」
透明な袋に入ったハンカチを取り出して広げてみるとハンカチの裏面にロゴマークが入っておりそのロゴは服屋で庶民の見方の有名ブランドだった。
「あれ?外れだと思ったけどこれユニックが出してる商品じゃん!」
レックスは少し興奮気味になり、案件でいただいたものを残り7つを出してきた
「さっきは、ハズレ?だったようなアタリだったような中途半端だったから次こそね大当たりを出したいと思います!」
箱から全て出して並べ撮影をしてその後左右の服のポケットを一杯にさせる。
一箱目、二箱目と爆発シーンを編集をして爆破音のカットしてカプセルをポンポンポンとカプセルを出した。
1つ目はくまのマスコット2つ目はハンディファン
3つ目は軽く紙が封入されていた。
「こっ…これはおおーゴッチの財布きたー」
レックスは興奮のあまり両手をあげてJUMPを繰り返した。
当たりましたとQRコードやシリアルコードを指で隠してカメラに見せる。
・ご当選おめでとうございます。QRコードを読み取りサイトの指示を従ってください。
レックスは一度紙をカプセルに戻して残りのカプセルを開封した。4つ目はストップウォッチ5つ目はネクタイ6つ目はヒーローのキーホルダー7つ目はケースに枝珊瑚のペンダントが入っていた。
「後は、残念ながらハズレかなぁ、」
少し落ち込みを表現するため少しオーバーアクションを取り一旦CMをいれた。
パンと手を叩いて編集用の間を取って仕事のスイッチを入れ直して企業様から頂いた情報をカメラの横に置き咳払いをして読み上げた。
「発売はななななんと!今週の土曜日からコンビニや各おもちゃ屋さんで発売!値段は1000円(税込み)みんなもお宝ゲット目指してみてね」
レックスの動画は1時間もしないうちに1万回再生をいき爆弾の情報が世界中に広がった。次の日になり10時を過ぎると各おもちゃ屋はひっきりなしに電話が入った。ビックリ爆弾箱ですが予約可能か、購入制限はいくらかなど、店舗としてはどこも、流行ると思っていなく、閉店後の常に鳴り響く音が静寂に包まれその後、各店舗の店長は発注書を送るのであった。
土曜日になると早朝からおもちゃ屋やショッピングモールのおもちゃコーナーは人で蛇のようなうねりをした列ができていて店員は混乱で走り回るのであった。
年が開けて数週間が経ち人々は仕事や学校がはじまりバタバタとあわただしく、年始に福袋やバーゲンでお金を使って自重するだろう時にこの列だ。
レックス氏の動画は普段の動画よりも遥かに閲覧数は跳ね上がり20億回と自己最高記録を呆気なく通りすぎ金曜日までに上がった動画の視聴回数がかわいく見える。
最後尾には販売員の人が「本日、発売の爆発箱のご購入のお客様はこちらの列にお並びください。購入制限は3個までとなります」右手に最後尾と書かれたプラカード左手にはメガホンと器用に使っている。
9時40分ごろになると店内から背の高い男性販売員が半分ほどシャッターが降りた店内から自動ドアを手動で通れる程開けてくぐるようにでてきて両手に持った半券を前方から1枚づつ配っていき最後尾まで配りきると半券はまだ数十枚と残っていた。
開店すると販売員の指示にしたがって10人間隔で店内のレジに直接並びお会計をしてその場で手渡しをして販売員の指示にしたがって退店していった。
各店舗大体お昼過ぎには行列は解消され、午後からは平常道理の営業となっていき午後にはSNSで爆弾箱の話題で持ちきりにもなり、トレンドにもなった。
今回は日本でのお試しの販売だったのか今回の発注の量もあり、販売企業はSNS上で倉庫の在庫の写真を載せて投稿した。
<本日、ご購入できなかった方々、誠に申し訳ございません。在庫の方はまだまだ余裕がございますので気長にお待ちください>
投稿した通り、二日後には各店舗に在庫は戻り、フリマサイトには高値になった在庫が溢れていた。
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