「アルミ缶の上にあるみかん、これで私を納得させてください」
『むらさき』
第1話 アルミ缶とあるみかん
ここは大企業「壱六菱商事」の応接室。新卒採用の15次面接。
「さあ、ここにアルミ缶の上にあるみかんがあります。これで私を納得させてください」
面接官であるCEOの瑠香は不敵な笑みを浮かべて候補者たちに言った。
遡ること三時間前...
瑠香「なに!面接内容が決まってない!?」
秘書「ええ、さすがに15次面接までいくとネタ切れですよ」
(そもそもこんなに面接する意味あるのかな?)
瑠香「ぐぬぬぬ...これでは、私は役員会で吊し上げられてしまう。『伝統の15次面接を行えなかった無能』そう言われてしまう」
(伝統とかだりぃ、最初の面接とペーパーで合否決めるでいいじゃん。少子化なのに無駄にふるい落とす意味!)
秘書「まあまあ、そういえば私の実家からミカンが送られてきました。どうぞ」
秘書がミカンと瑠香の好物であるエナジードリンクを出す。
瑠香「そ☆れ☆だ!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます