第3話 そのまんま
今、できてないのは料理だ。
概ね。
何も。
食事を作るという試みを、する機会はあったかもしれない。せずに過ごしてきたから、スーパーマーケットで総菜を買って済ましていた。ひとり暮らしをさせてもらえる機会はあったのだ。
今では、とんと覚えてない。
碌に暮らせてなかったろう。
そんなこんなで、おおきな空の、どこかから見たら案の定だったろう、やっとこやっとこ楽しんで模索した末、精神を壊してしまい、実家に戻るに至ったわけだが。「そんなんじゃあ社会で通用せえへんで。」が、実際となったわけだ。大学の4年にも進めず。社会にすら出られなかった。
呪いであり。
そのまんま。
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