第2話 父のこと

あれだ、父の「その歳で~~だったら、~~~~、ちゃんとしてください。」という物言い。それは、こどもの頃の「そんなんじゃあ社会で通用せえへんで。」と同じである。変わらない。呪いである。そんな言葉を浴びせられて育った私は、大義名分を掲げないと何もやってはいけないのだと思ってた。萎縮して、何もできなかった。


『何も』って言ったら語弊はあるが。大義名分を掲げないといけないから、ハードルは高かった。できなかった。しようともしなかった。

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