05の価値感『スマホ』

@shiu0314

第1話

スマホを手放す時間。私たちにとってスマホは生活の一部となり、手放すことが出来なくなってしまっている。生活を便利に、豊かにするために生まれたはずなのにいつしか悪影響を及ぼしている。まぁそんなことみんな分かってるんですよ。なのになんでついついスマホを手にしてしまうんでしょうね。

そんな私がスマホを手放す時間。それは本を読む時間。これだけが私の生きている中で嫌なこととかぜーんぶ忘れられる楽しい時間。それに通学の時間にみーんながスマホに夢中で俯いているなかスクバから本を取りだして、しおりが挟んであるところを開き、読み始めを探す。これだけでなんだかいいことをしてるみたいでいい気分になれる。私の学校は遠いから40分くらい電車の中で本が読める。顔にもピアスを開けて短いスカートでいかにも阿呆そうなのに電車に座るや否や本を開く。なんだか面白いでしょう?

たまに隣に座ってきたおじいさんが素敵なブックカバーをつけた本を読んでいる時がある。そしたらなんだか嬉しくて、どんな本を読んでいるんですか?と聞きたくなる。もちろんそんな勇気なんてありませんのでちらっと盗み見てるだけです。

本をたまに忘れてきちゃって仕方なくスマホで読んだりします。でも本を読んでいる時のような誇らしさや嬉しさがなくなってしまう。それに本を読んでいる時の温かみ、重みもなくなってしまうような気もする。

作者の苦労や思いが詰まった一冊。そんな一冊で私は一喜一憂し感動し人生を変える。それを、あのページをめくる動作、一冊の厚さ全部含めてそれが生まれるんだと思う。

 現代社会において電子書籍や聞く読書など、手軽になるにつれその思いも軽くなってしまっているんじゃないか、と、たまに思う。作者のことを調べていく中でたくさんの苦労をしてその苦労から生まれる文学をこんなに消費するように読んでもいいのかと。その苦労の重みを実感するのが本だとおもう。

もちろん、電子書籍や青空文庫などスマホで読めるようになったことで気になった本を手軽に読めるようになったり、印をつけて読むことが出来たり、と利点もたくさんある。

しかし電車で通勤通学している間スマホをじーっと見ている人達。少しはスマホずっと見るの良くないなー、と思ったりしませんか?そんな時に誰かが人生を切り取り、何かを伝えようと、重いの詰まった一冊を。自分自身で本を選び、読んでみませんか?選び方は何だっていいんです。表紙がかわいいとか、なんか最近賞とってたなーとか、私と苗字一緒だとか、ほんとになんでもいいんです。本を一冊読みきるだけで達成感が得られます。みんながスマホを見てる中、語彙も教養も得られてなんだか優越感に浸れますよ。なんて語彙も教養もあまりない高校生に言われても説得力の欠けらも無いと思いますがただ、私の願いとしては本について話せるお友達が欲しいだけです。こんなに長々と書いてなんだよと思うでしょうが、お友達と自分の好きなものを話すのってとても楽しいですよね。でも私の周りには本を読む友達なんていません。だからみんな本読んでください!!!私とお話しましょう!スマホなんか見てないで坂口安吾を開いてください。お願いします。

そして私とお友達になってください。連絡待ってます。

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