「━詩━ 群青」

織田 由紀夫

「群青」


群青


さよならの手紙は

あの日の海に もう捨てて


哀しみの花びら 僕だけのものだよ

キレイな星屑が

散りばめられた あの空


君の隣で ほら 見つめていたんだ


月明かり 照らされてる

この先の未来も


離ればなれ 重ね合わす

過去と今と群青


きらきら輝く いびつな物語よ


白々しくも そんな

お似合いの言葉なんて


苦し紛れの そっと 「今まで ありがとう」


満ち足りてる とりあえず

隣に居なくても


記憶の底 繰り返す波

涙と愛の群青


ひらひら 散り始める

さよなら 物語よ


晴れ渡る空に 別れを告げて

物語は続く それぞれの道


月明かり 照らされてる

この先の未来も


離ればなれ 重ね合わす

過去と今と群青


きらきら 輝く

いびつな物語よ


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

「━詩━ 群青」 織田 由紀夫 @yukio-oda

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ