2「涙の結晶」
「よし、塾おわったぁ!帰るかぁ」
「おぉ大竿終わったのか。気を付けて帰れよ~」
「は~い先生さよ~なら!」
「はいさようなら~」
「もうすっかり暗くなってるなぁ、」
とこんなことを思ってるうちに二つの影と二人の声が聞こえた
「菜麻今日はありがとうな~」
「全然!亜瀨と出かけるの楽しかったよ~!」
「また行こうな」
「うん!またね~!」
栞奈は隠れて口が開いたままだった
「え、、、どういうこと、、、?」
「わけがわからない、、、」
栞奈は
「2人なんて、、!もう恋人同士なんだよ、!」
と思いながら現場に逃げて行った
「ふぅ、泣」
もうなにもかもが現実じゃないと思った
「亜瀨はやっぱカッコイイからモテるよね、、彼女がいるのは当然か、」
呆然としていたとき
「お~い」
「誰、、??」
「目赤いけどなんかあったん??」
「なんもない、」
「はい」
「え?」
「ハンカチ使えよ」
赤村駿基はハンカチを出してくれた
「えぇーん、赤村、、」
私は衝動的に赤村に抱きついた。
「ちょ、///」
顔、、赤い。
かわいいな...
何この感情...このひとといると心地いい...
どうして...
好き...??
んっなにいってんだ私
「大竿、、??」
「あ、ごめん笑笑」
「何があったん??」
「ねぇ、赤村」
「???」
「亜瀨と菜麻さん?って付き合ってるの?」
「なんで??」
「さっきすれ違ったから」
「あー亜瀨ならお姉ちゃんいた気がする。大人っぽくてきれいだよな」
赤村はそういう人がタイプなのか、
「だから彼女じゃないと思うよ」
「あーそうなんだ笑笑ありがとーね!」
「全然」
「もしかしてさ、大竿って亜瀨の事好きなん??」
「えっ....」
沈黙が続いた
「誰にも言わないでね...私亜瀨の事好きなの...」
「そっか...応援しているから。な」
赤村がうつむいた
ぽつぽつと流れる涙の結晶
私はすべてを察した
赤村ごめん。
あなたの気持ちには答えることができない。
ほんとにごめん。
私があなたを好きになれたら...
私も自然と涙が出てきた。
ああ涙の結晶がぽつりぽつろと地面に落ちていく。
こんなにも美しい結晶。
これが”涙の結晶”なんだ_____
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