第28話 年上キラー…?
今日の放課後はバイトの日だ。
今日1日朝からオッパイ攻撃という煩悩に殴りまわされややお疲れ気味で喫茶店へと向かった。
「お疲れ様です」
茜さんに挨拶しながら店内に入る。
「ヒカリ君疲れてる?」
「いえ、別に…」
客がいないのをよいことにそんな会話を続ける。
「何か悩み事?」
「はあ、まあ…そうですね」
茜は嬉しそうに身を乗り出し
「なになに〜、おばっ…お姉さんに相談してみなよ〜」
身を乗り出し覗けた茜の胸の谷間にドキリとしながら話すか話すまいか思案する。
「人生の先輩に相談しなって、大丈夫だからさっ」
茜はもう聞きたくて仕方が無い。
意を決してヒカリは話し始めた。
「実は最近…彼女以外の女の子のスキンシップが激しくて…その…困ってるっていうか…」
「スキンシップってどんなの?」
茜はカウンターの中から出て来てヒカリの横に並ぶ
「どんなって…ん〜」
モジモジしだしたヒカリに
「こんな感じ〜?」
面白がって茜はヒカリの腕に抱きつき、その豊満な胸で腕を挟みこんだ…。
ボッと音はしないがヒカリの顔は真っ赤になる。
フザケて抱きついた茜も想像よりも逞しいヒカリの身体と久し振りの男性とのスキンシップにドキドキと胸の高鳴りを感じてしまった。
一瞬、時が止まったように感じた…。
我に返った茜は慌てて
「ご、ごめん、冗談、冗談だよ〜」
「も〜純情な僕をからかわないで下さいよ、経験も少ないんだから…」
その時、茜は見てしまった…ヒカリのズボンが僅かに盛り上がっているのを…。
「え〜、ヒカリ君からしたら私なんてオバサンじゃん許容範囲外でしょ?」
ちょっと興奮した茜の口は止まらなかった。
「茜さんはオバサンじゃないです!スタイルもいいし…綺麗だから…」
不意打ちのその言葉に茜の胸はキュンキュンどころかギュンギュンとなり、今すぐ目の前の可愛い生き物を抱き締めたい衝動に駆られた…。
しかし…流石にそれはセクハラになる…泣く泣く諦めて
「気を使わせちゃって…ありがと」
「気なんて使ってません、正直な気持ちです」
ダメだあ…茜は衝動を抑えきれずにヒカリの頬に
キスをした…いや、してしまった。
驚き身じろぐヒカリのズボンの前を再び確認して
しまった…さっきよりも膨らんでるし…。
目眩がするほどのドキドキとした思いを断腸の思いで断ち切り、茜はカウンターの中に戻った。
「お世辞でも嬉しかったよ、本当にありがとう」
「本当の本当に正直な気持ちです」
真っ直ぐな瞳で訴えるヒカリを見て改めて純真な男の子だと思い知る…こんな子を私が汚しちゃいけないんだよね…だけど…。
二人の間に微妙な空気が流れていたその時、
入り口の扉のベルがなる。
「こんにちは〜」
入って来たのはアカリであった。
「「いらっしゃいませ~」」
ヒカリと茜はさっと平静を装った。
「アイスコーヒーお願いします」
何も気付いていないアカリはヒカリに元気良く
注文した。
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