【短編】ボイス・リミット
まつもん
ボイス・リミット
人類は、無限に声が出せると思っていた。
声に限りなどないと誰もが思い込んでいた。
しかしある日、声は無限ではないことが世界中に知れ渡った。
人間が出せる声は有限であり、発声が上限に達すると心不全により即死してしまうということが判明したのだ。
この上限には個人差があり、あとどれくらいで限界を迎えるかは誰にも分からない。
そして誰も声を発しようとしなくなった。
*
ジリリリリ♪
目覚まし時計を止め、眠そうな顔で朝を迎えた高校1年生の岡本
「おはよう」も「いってきます」もない、いつもの朝だった。
人間の声が無限ではないことをアメリカの研究者が公表した時、世界は大混乱に陥った。
新型コロナウイルス以来の緊急事態宣言が発令され、公共交通機関は麻痺し、多くの労働者が職を失い、NYダウ平均株価は一時80%を超える大暴落となった。
その後、世の中には声を出さない生活意識と行動変化が広まり、発声しないコミュニケーションが当たり前となった。
主流となったのが、音声アプリの利用である。スマートフォンに文字を入力すれば任意の言葉を音声アプリが発声してくれる。
これにより人と人とが口を開くことなく会話をすることが可能となった。
しかし、それでもなお人類の死への恐怖が
なぜならば、誰もがあと
あれ以来、人間の生の声を聞いたことはない。
混乱が落ち着きを取り戻した頃、裕翔は地元の高校に入学した。
文部科学省は音声アプリによる授業を正式に採用し、全国の学校では教師も生徒も声を出さない授業が行われるようになった。
そのため学校でも友だち同士で声を出して話すことはなく、音声アプリやチャットでのやり取りが行われていた。
中学生時代に帰宅部だった裕翔は、高校でも帰宅部を続けるつもりだった。
学校では休憩時間や放課後はいつも屋上でのんびり過ごしていた。
この日の放課後も、早く家に帰っても暇だったので、学校の屋上で手を広げて寝っ転がって、ぼーっと空を眺めていた。
「なにしてるのー?」
いきなり声をかけられた裕翔は
「え?!」
と思わず声を出して飛び上がった。
振り返ると、そこに同じクラスの女子が立っていた。
名前は北山
黒髪ロングヘアで可愛らしい容姿をしている。
教室では明るい雰囲気で音声アプリを使いこなしていて、友だちも多くてクラスで人気者の女子だ。
そんな人気者に初めて声をかけられたことに驚いたが、それよりも明らかに生の声が聞こえたことに心底驚いた。
裕翔は慌ててスマートフォンを取り出し、音声アプリを開いて文字を入力した。
『...どうしたの?』
「いやぁ、こんなところで何してるのかなーって思ってね!岡本くん教室でもいつもつまんなそーにしてるからさ。」
彼女は裕翔の目を見て、今度は間違いなく口を開いて言葉を発していた。
『...ぼーっとしてただけだけど』
続けて文字を入力して聞いた。
『...なんで声出してるの?』
「なんでって、別に
彼女は笑いながら話した。
『...でも、教室では声出してないよね?』
「出さないよ。だってみんな声出さないのに1人だけ喋ってたら私だけ浮いちゃうじゃん。」
彼女がこんなに喋る人だとは思わなかった。
裕翔は単刀直入に聞いた。
『...死ぬのは怖くないの?』
彼女は一瞬驚いた表情を見せたが、笑顔になって答えた。
「全然怖くないよ!だって人間いつかはみんな死ぬんだよ?このまま何も喋らないほうが勿体無いじゃん!」
裕翔はこんなに命知らずな人に会ったのは初めてだった。
あと一音、声を発したら死ぬかもしれないというのに、彼女は何も恐れていないように思えた。
それから彼女は週3くらいのペースで屋上にやってくるようになった。
「また寝てるのー?」
屋上に来ては、裕翔に話しかけてくる。
「現代文の授業難しいよねー」
『...むずい』
「部活とか入ってないの?」
『...帰宅部。北山さんは?』
「私は書道部だよ。でも活動少ないから暇なんだよねー」
彼女はずっと声を出して話すのに対し、裕翔は相変わらず音声アプリに文字を入力して音を出していた。
2人は声と音声アプリとで会話をしていた。
彼女が話しかけてくるのは、教室では誰にも声を出して話せないからだろう。
そもそも声を出して話そうとする人はどこにもいないのだが、彼女は全く恐れることなく裕翔に話しかけていた。
最初は心配になって無視を決め込もうとしたが、逆にしつこく話しかけられたため、諦めて会話に付き合うことにした。
ある日、屋上に行くと彼女が寝っ転がっていた。
まるで次はお前が話しかけろよと言わんばかりに、いつも裕翔が寝ている定位置に寝っ転がっていた。
『...寝てんの?』
音声アプリで話しかけた。
「私も寝っ転がってみたいなーって思ってたんだよね〜」
『...どう?』
「落ち着くー」
彼女との会話にも慣れてきた頃、彼女は将来のことについて聞いてきた。
「岡本くんの将来の夢は?」
『...夢は、特にないよ。』
こういう質問をされた時は逆に聞いてほしいってことだと察して、すぐさま聞き返した。
『...北山さんは?』
彼女は起き上がって言った。
「私はね、世界中を旅したい!いろんなところに行っていろんな人や動物と触れ合いたい!」
社交的な彼女らしい夢だった。
対して裕翔は将来のことなど何も考えておらず、まだ高校1年生なのだからと余裕をぶっこいていた。
『...北山さんなら、何にでもなれるよ』
裕翔はその明るさを褒めたつもりで入力したのだが、彼女は少し悲しそうな顔をして「ありがとう」と言った。
それから少し間が空いた。
何にでもというのがまずかったのか、興味なさそうな受け答えになってしまったのかなどと考え込んでしまった。
これだけ使いこなした音声アプリでも、やはり生の声と声の会話に勝ることはなく、
すると、別に何も気にしてないかのように彼女から口を開いた。
「動物好き?」
『...好きかな』
「じゃあ明日、動物園いこ!」
動物が好きと答えると、彼女に動物園へ行こうと誘われた。
明日は土曜日で学校は休みで、特に何も予定はなかったので承諾した。
『...いいよ』
「じゃあ13時に駅集合ね!」
とんとん拍子で明日の予定が決まってしまった。
今まで屋上でしか会話したことがなかったので、休みの日に学校以外の場所で会うのは初めてだ。
妙に緊張してしまい、その日の夜は一睡もできなかった。
駅に着いて待っていると、後から来た彼女が裕翔を見つけて笑顔で手を振ってくれた。
薄赤色の水玉のワンピースに麦わら帽子をかぶっていた。
「ごめん!お待たせ〜」
初めて見る私服姿は、制服姿とは違う新鮮さがあって可愛かった。
「ここの動物園よく来るんだよねー。私年パス持ってるから」
彼女はよくこの動物園に来ているらしい。
裕翔は動物園に行くのは初めてだっので、どう回るかはすべて彼女に任せることにした。
動物園には、ジャイアントパンダ、アジアゾウ、ホッキョクグマ、ゴリラ、キツネザルなど、いろんな動物がいて面白かった。
「パンダってかわいいよね〜」
ジャイアントパンダの親子を見ているとき、麦わら帽子を左手で押さえながら彼女は言った。
『...かわいいね』
小さい子どものパンダは白い部分が薄くピンク色になっていた。
「パンダの赤ちゃんって、身体を綺麗にするために母親から舐められてああやってピンク色になるらしいよ。」
パンダの赤ちゃんが薄くピンク色になるのは、母親からの愛情によるものらしい。
彼女は羨ましそうな顔でパンダの親子を見つめていた。
ひと通り動物園を見回った後、帰る前にグッズコーナーに立ち寄った。
この動物園にいる動物の写真や人気の動物がキャラクターになったグッズが売られていた。出口の近くでグッズを販売するのは、最後に買わせて帰らせる作戦だなと動物園の経営戦略に感心した。
「このパンダめっちゃかわいい〜!」
彼女はパンダの小さなぬいぐるみのキーホルダーを見つけて手にとった。
「岡本くんも何か買う?そうだ、せっかくだし同じの買おうよ!」
こうして同じパンダのぬいぐるみキーホルダーを2つ買うことになった。
動物園を出ると、動物園が楽しかったのかかわいいグッズが買えたからか、彼女はとても機嫌が良さそうだった。
「今日はありがとう!いやぁ、楽しかったね〜」
この日、彼女と裕翔の会話の割合は9:1くらいだった。裕翔は頷いたり音声アプリで反応を示すだけだったのに対して、彼女は相変わらず口を開いて話し続けていた。
声を出し続けることに心配にもなったが、楽しそうに話し続けている口を閉じさせることなど、裕翔にはできなかった。
駅に向かって歩いていた帰り際のこと。
「パンダ、スクバにつけてきてね!じゃあまた学校で!」
そう言い残して笑顔で手を振り、裕翔に何かを言わせる間も無く彼女は走り去っていった。
裕翔はこれが動物園デートだったということに薄々勘づいていたが、笑顔で走り去る彼女の姿を見てそれは確信に変わった。
月曜日、言われた通りスクールバッグにパンダのぬいぐるみキーホルダーをつけて登校した。
教室で彼女の席の方を見ると、彼女のスクールバッグにも同じキーホルダーがついていて少し恥ずかしくなった。
裕翔は普段教室で、彼女とはもちろん、クラスメイトの誰とも接することはないのだが、この日は妙に周りからの視線を感じた。
放課後、いつも通り屋上でねっ転がっていた。
スクールバッグのパンダを眺めながら、彼女が来るのを待っていた。
しかし、日が暮れるまで彼女は屋上に姿を現すことはなかった。
そもそも2人は屋上で会う約束などしていないのだから、来なくても不思議ではないと思った。
仕方なく帰ろうと屋上の階段を降りて帰ろうとして教室の前を通ると、彼女が誰もいない教室で1人、自分の席に座っていた。
思わず教室に入ると彼女は裕翔に気づき、笑顔を見せた。
何してるの?と裕翔は聞こうとしたが、それよりもどうして今日は屋上に来なかったの?かが知りたかったが、裕翔よりも先に彼女が口を開いた。
「パンダつけてきてくれたんだ!ありがとう。こないだは動物園楽しかったね。」
『...楽しかった。』
やはり口と音声アプリとでは発声の初速が違いすぎて、いつも先手を取られて会話の主導権を彼女に握られてしまう。
これは社交的な彼女に対して、裕翔の内向的な性格も関係しているのだが。
「私たち、
彼女は少し顔を赤くさせて恥ずかしそうに
「2人は付き合ってるのかってみんなに聞かれたよ。」
どうやら2人が動物園にいるところをクラスメイトの誰かに目撃されたらしい。
スクールバッグにつけているお揃いのパンダのぬいぐるみキーホルダーが、その噂に
周りからの視線を感じたのはこのせいか。
彼女が屋上に来なかったのは、みんなに噂されて恥ずかしくなったからだと気づいた。
裕翔は今しかないと思い、勇気を出して口を開いた。
「好きだ。」
「え?」
裕翔が声を出したことに驚いてか、それとも好きだと言われたことに驚いてか、彼女は顔を上げて驚きと嬉しさが混じった可愛らしい表情を見せた。
「北山さんが好きだ。」
裕翔ははっきりと声に出して伝えた。
たとえ今死んでしまったとしても、本当に伝えたいこの気持ちだけは、自分の口から自分の声で伝えたかった。
「だから、その噂通り、付き合おう。」
2人きりの教室で、裕翔はしっかりと彼女の目を見て告白した。
ずっと心臓はバクバクしていたが、それは死への恐怖というよりも、人生で初めて告白することへの緊張によるものだった。
「うん。よろしくお願いします。」
少し間が空いた後、彼女は恥ずかしそうに小さな声で承諾した。
こうして2人は付き合うことになった。
それはお互いにとって初めての恋人だった。
それからは学校に行くのが楽しかった。
彼女はたまに早退することもあったが、2人とも予定がない放課後は決まって屋上で過ごした。
その後、一緒に下校するというのが2人の放課後デートだった。
「今度は水族館行かない?あとサファリパークも行ってみたい!」
『...動物好きすぎだろ。』
「これからいろんなとこ行こうね!」
あれ以来、裕翔が口を開いたのは告白の時だけで、それ以外は今までと変わらず音声アプリで音を出し、彼女だけが口を開いて発声していた。
これまでずっと彼女だけが口を開けて話し続けていることに、裕翔はモヤモヤしていた。
付き合ってから3週間が過ぎたある日、いつもの放課後の屋上で、裕翔は彼女にあるお願いをした。
『...もう、声を出さないでほしい。』
声が有限の世界で、声を出すことは死へ近づくことを意味している。
彼女とこれからもずっと一緒にいたい。
死んでほしくないというのが裕翔の願いだった。
裕翔のお願いを聞いて、彼女は黙り込んだ後、涙を流した。
「ありがとう。」
彼女はそう言って、さらに泣き出した。
裕翔は思わず彼女をギュッと抱きしめて、やさしく頭を撫でた。
彼女は嬉しそうに泣きながら笑っていた。
次の日、学校へ行くと、彼女は来ていなかった。
彼女はたまに遅れて登校したり早退することもあったので、また遅れてくるのだろうと思っていたところ、担任の先生が音声アプリで報告した。
『...昨夜、北山桜空さんが亡くなりました。』
「え?」
裕翔は反射的に立ち上がり、教室中が静かにザワザワしていた。
意味が分からなかった。頭が混乱して理解が追いつかない。
これは何かの間違いだ。きっと先生が音声アプリで入力ミスしたんだろう。そう思いたかったが、先生は間違えた様子を見せていない。
昨日まであんなに元気だったのに、急に死ぬはずがない。
そう思った時、裕翔の脳内に彼女が最後に発した言葉「ありがとう。」という
声だ。
彼女は今までずっと声を出していた。
声の上限を迎えて死んでしまったんだ。
その考えにたどり着いた時、裕翔にどうしようもない後悔が訪れた。
もっと早く、彼女に声を出さないようにお願いしていれば、彼女はまだ死なずに済んだかもしれなかったのに。
裕翔は自分を責め、静かに泣きじゃくった。
2日後、葬儀は学校関係者も含めて執り行われた。
裕翔はこの2日間、食事は何も喉を通らず、放心状態だった。
葬儀に参列し、1人ずつお
眠っているだけのような顔をしていて、今にも起きていつもの笑顔を見せてくれそうに思えた。
「これからいろんなところ行くんじゃなかったのかよ。」
裕翔は放心状態で涙を流して呟いた。
『...この度はご参列いただきありがとうございます。桜空は、
裕翔は自分の耳を疑った。
今度こそ聞き間違えかと思ったが、癌という単語を聞いてからそれ以降の喪主の挨拶が全く頭に入ってこなかった。
彼女は
裕翔にはそのことを全く知らされていなかったため、喪主の挨拶で彼女の死因を初めて知った。
彼女の死は声が上限を迎えたからではなく、癌による病死だったのだ。
それが分かった時、喪主の挨拶の途中だったが、裕翔は気を失ってその場に倒れた。
目を覚ますと、裕翔は病院のベッドの上にいた。
どうやら葬儀場で倒れて救急車で運ばれたらしい。2日間何も食べていなかったので、体力が尽きてしまったようだ。
点滴を打たれながら窓の外を眺めていると、見覚えのある40代くらいの女性がお見舞いに来た。
葬儀で見た、彼女の母親だった。
お見舞いのリンゴを裕翔に渡し、音声アプリで感謝を述べた。
『...桜空と過ごしてくれて、ありがとうね。』
彼女に似たやさしい笑顔で微笑んだ。
そして
封筒の中にはボイスレコーダーが入っていた。
裕翔は
「岡本裕翔くんへ
まず、岡本くんがこの音声を聞いているということは、私はもうこの世にいないってことだね。これ一度言ってみたかったセリフ。
冗談はさておき、私は岡本くんに謝らなければならないことがあります。
私、癌なんだ。子宮頚がんから全身に転移しちゃって、もう長くないんだって。
だからいくら私が喋ろうと関係ないってこと!
黙っていてごめんね。
だから、岡本くんにもう声を出さないでって言われた時、すっごい嬉しかったんだ。
もちろん、告白された時もすごい嬉しかったよ。
これからいっぱいいろんなとこに行って、楽しい思い出作りたかったんだけどね。
でも、もう長くないから、これだけ言わせて。
岡本くんに出会えてよかった。
屋上でいっぱい話聞いてくれてありがとう。
デートしてくれて、私と付き合ってくれてありがとう。
大好きだったよ。
夢、見つけてね。」
音声を聴き終え、すべてを理解した。
学校の屋上で、死ぬのは怖くないか聞いた時、一瞬驚いた表情を見せたこと。
将来の夢を聞いてきた時、最後に少し悲しそうな表情を見せたこと。
そして彼女が、口を開けて声を発し続けたこと。
彼女は癌と闘っていたからこそ、彼女の父親が、癌に臆することなくと表現したように、声の上限にも臆することなく、力強く生きていたのだ。
たまに遅刻や早退があっても学校に通い続け、周りには癌のことを一切
「強いなぁ」
裕翔は泣きながら呟いた。
そして彼女のように強く生きると
〜10年後〜
声が無限ではないことが判明してから10年以上が経っていた。
声を出さない世の中に不自由はあれど生活は可能なことから、 AI技術の発展とともに世界経済はゆっくりと回復を遂げていた。
テクノロジーの発展が進む世界で、岡本裕翔は中国にいた。
目の前では、たくさんのジャイアントパンダが
裕翔は高校を卒業後、大学に進学し、自然保護活動に取り組む公益財団法人に就職した。
そこで現在は、中国で野生のパンダを保護する活動を行なっている。
ここ近年で野生のパンダの数は2000頭以上になっており、この保護活動が功を奏して野生のパンダの数は増加傾向にある。
裕翔は今、北山桜空の大好きだった動物たちを守る仕事をしている。
桜空の死をきっかけに、動物を守るという夢を見つけた。
そして桜空が生きたかった未来を、裕翔は自分の夢に向かって力強く生きている。
将来の夢も何もなかった裕翔の未来に、希望の光を与えてくれた。
声の奪われたこの時代に、たくさん声を聞かせてくれた。
「ありがとう」
桜空に感謝し、裕翔はジャイアントパンダの赤ちゃんに笹を与えた。
【短編】ボイス・リミット まつもん @matsumon
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