第2話、自分より上の神に会いに行きます
『ふぉっふぉっふぉっふぉ。神になったのならばまずは一つ上の神にでも会いに行くのが普通なのじゃが…たかが元平民には分らんようじゃのう…』
あんのクソ神!!!俺が生きてた世界の神はこんなクソな神が操ってたのか!
フツーに許せん!いや!普通以上に許せん!
『なーにが許せんじゃ。わしゃ前まではバキバキに働く残業引き受け役みたいになっとったんじゃ』
今は何でそんな憎たらしくなったんだよ!
『それにはふかーい訳があるんじゃ。それは…』
それは?
『出世したからじゃよ。』
はぁ?
説明しよう!
出世とは、こっちの世界で言うと、
普通の神
↓
給料がもらえる神
↓
飲み食いのできる神
↓
体を持つ神
↓
人間(ここに到達できる人は奇跡中の奇跡と言われている)
という順番で出世していきます。
俺は疑問に思っていることがある。
一番上の、人間とは、どういう事?
『神になると、そのうち人間に戻りたいと思う事があるんじゃよ。これはほとんどの神がそうじゃ。そうそう。下がることもあるから気を付けるんじゃよ★』
マジかよ…
ん?待てよ?
普通の神の俺は何も仕事をせずに暮らしていたら下がるんだよな?
普通の神より下ってなかったはず…
『普通の神から落ちたら
はいっ!もう一生逆らいません!
てことは、俺に語り掛けてきてるお世話係のクソ神は、『給料のもらえる神』
だろ?ってことはもう一つ上の神に会ってるってわけ?
『そうじゃな。一つの階級には一人しかいないんじゃ。だからあとは『飲み食いのできる神』と『体を持つ神』とに会いに行け』
一番上の人には会わなくてもいいのか?
『いやだって君の乗ってる雲の下に人はいるよ?』
そうだった!
まぁとりあえず『飲み食いのできる神』に会いに行くか。
~飲み食いのできる神視点~
「遅い…さすがに遅すぎるわ…」
私の名前は『サファイア・ファール』
これが私のステータスよ。
__________________________
サファイア・ファール
性別、女
職業、神
財産、全て
状態、心配
HP、10000000000000/10000000000000
MP、10000000000000/10000000000000
能力(魔法)、草(MP消費1)
水(MP消費1)
炎(MP消費1)
雷(MP消費1)
怒(MP消費1)
癒し(MP消費1)
作成(MP消費5)
もっと見る…
経験値、10000000000000000000000000000000000000…
__________________________
ステータスを見たってなにも分からないかもしれないけど、こんな感じよ。
新しく神として入ってきた、『山田黙屋』?ってやつが挨拶に来るはず…
それを今か今かと待っている。
ここまで上り詰めてきたのは良いけど…
婚約者がいないし、今回は言ってきたのは男らしいし、ちょっと期待…
今まで見てきてろくなやつは一人もいなかった。
ほとんど体目当てってところだ。
そういう奴は魔法で一発K.O。
とりあえずポテトチップスを食べながら待ってるけど…
あんまりにも遅い。
アイツの階級を下げて…やっぱ辞めとこ。
わたしはアイスクリームを食べながら待つことにした。
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