めっちゃ気になる不思議ちゃん。♂ In your dream ♀

猫野 尻尾

第1話:め〜っけ〜!!

さてエイリアンと言えば、リドリー・スコット監督の映画「エイリアン」

シリーズに登場する怖い地球外生命体がめちゃ有名でインパクトありすぎて

エイリアンと言えばあのタイプって、みんなそう思ってる。


そこでこの話の中ではエイリアンって言い方はやめてエロリアンって呼ぶ

ことにする。

そう呼ぶことに特に意味はなし。

この小説に出てくる地球外生命体はどっちかって言うと可愛い系・・・だから

映画のエイリアンみたいに怖い存在じゃないからイメージを払拭するため

変えたてみただけ。


現実問題、人間一生のうちUFOとか宇宙人とかに遭遇することなんかまず

ありえないよね。

もし遭遇したとして、そんなこと口外したらインチキ臭い奴だって思われる

のがオチだろ。

実際インチキ臭い奴が多いのはたしかだけど・・・。

でもUFOも宇宙人もまことしやかにこの世界に混じってたりするもんだ。


まずは決まり決まった俺の名前は、からね。

俺の名前は「丸井 球太まるい きゅうた」現在高校二年生。


それはね、通常じゃ考えられないようなバカな出来事から始まったんだ。


俺が下校中のことだった。

いつものようにチャリを漕いでキーコキーコ家に帰ってる途中のこと。


・・・・そろそろ自転車に油をささねばなるまい。


って思っていたら、そしたら急に、急にだ!!

いきなり突然、俺の愛車の前に立ちはだかった人物がいたんだ。


「め〜っけ!!」

「ようやく見つけた・・・ついに見つけちゃった」


俺の前に立ちはだかったのはヘソ出しサロペットに下はカーゴパンツ。

髪は金髪で後ろでツインテールになんかしているギャル。

テンションちょい高めそうなギャル。

とても恥じらいに満ちた大和撫子には見えないギャル。


見たことも聞いたこともナンパしたこともないし、デートもしたことないし、

映画や遊園地にも言ったことないし・・・ましてや一緒に飯食いに行った

覚えすらない。


「なに?」


「なに?じゃなくて・・・」


「え?なにじゃなくてじゃなくて?・・・」


「なにじゃなくてじゃなくてじゃなくて・・・あ〜もういい!!」

「バカか・・・おい、そこの丸井 球太まるい きゅうた


「おっ・・・正解!!・・・俺の名前、間違ってないぞ」

「まあ今時、個人情報だだ漏れだもんな」


「探したんだからね」


「言ってる意味ぜんぜん、分かんねえんだけど・・・あんた、誰?」


「私か?私はね、聞いて驚くな!!、私は「シャルル・ド・ボークールブリュット」

「この名前聞いたことあるだろ、球太」


「シャルル?・・・」


「一応フランス人ってことにしてる?・・・え?イタリア人かも?」


「シャンゼリゼってどこ?」


「そりゃ、おまえフランスだろ?」


「じゃ〜フランス人ってことで」


「悪いけどシャルルなんて名乗る女のことなんかまったく知らねえよ」

「つうか、俺、金髪ネエちゃんに絡まれる覚えないんだけど・・・」

「つうか、いきなり飛び出してきて訳わかんないこと言われて迷惑この上

ないんだよな・・・俺に恨みでもあんの?不思議ちゃん」


「そうだね、恨みって言うか・・・クレームだね」


「俺さ、腹へってるし・・まじ早めに家に帰りたいんだけど・・・もういいかな?

訳分かんない女に付き合ってるヒマないし・・・そこどいてくれる?」

「まあ、どかないなら迂回してもいいけど・・・」


「そうは行くか・・・責任とってよ」


「責任?・・・責任って何?」


「じゃ〜言ってやるけど」

「幼稚園の時、あんた私のスカートめくってパンツ見てニタッと笑って

・・・で言ったんだよ」


「おまえエロリアンだろって?」


「めっちゃ、ヤラしい顔で・・・しかもヨダレ垂らしながら・・・」

「おもわず、おしっこチビりそうになったわ」


「私のことエロリアンって見抜いたの後にも先にも、あんただけ」

「あれ以来、私がエロリアンってバレたことで、みんなからイジメられて

ずっとトラウマ抱えてるんだからね」


「幼稚園?・・・そんな昔のこと覚えてるわけないだろ 」


「私は忘れてないからね、記憶に焼き付いてるんだから」

「あんた私をエロリアンだって暴露しといて、とっととよその街に引っ越して

行っちゃったでしょ」


「私はこの数百年、あんたを探しまわってたのよ」


「数百年って・・・幼稚園の時のことだろ?いつから生きてんだよ 」


「紀元前からだよ」


「お〜お〜絶滅せずによくこの時代まで生き延びたな」

「数百年どころじゃねえじゃねえかよ・・・ったく支離滅裂だな」


「地球外生命体は地球ができる以前からいるんだよ、バ〜カ」

「いいから・・・さ、責任とってよね、球太」


「思い当たる節もないのに責任とれって言われて、はい分かりましたって

素直に聞くお人好しどこにいんだよ」

「つうかさ、シャルル・・・おまえ、まじで不思議ちゃんだな」


とぅ〜び〜こんて乳。


※サブタイトルの「In your dream」 は直訳すると「あなたの夢の中」となるん

ですけど、この小説の中では「In your dream」は「あり得ないよ」って意味で

使ってます。



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