第34話 勝負と罰ゲーム
「じゃあ、今回は
「その呼び方やめてもらえないか」
「えー、や・だ♡」
「そうだぞゆーちゃん、諦めな」
「お前まで呼ぶと背筋がゾワゾワする」
「酷くね!?」
「お前も道ずれた。ただ、同じのはNGになってるからお前につけられた変なあだ名を教えろ。俺のと同じで今日だけはそれで呼んでやる」
「え、ゆーちゃん呼び今日だけのつもりじゃなかったけど?」
え、美由さん?あなた何を言っているのかな。今日限りに決まってるじゃないですかそんなよび方。母さんに呼ばれるだけでも恥ずかしいのに友だちに呼ばれたら大変なんですよ。
「俺の変なあだ名か、けんくんとかじゃ駄目なんだろ?」
「そうだ。けんくんなら今でも美由呼んでるしな」
「でもなぁ、あとつけられたのさとけんとかないんだよな」
「じゃあさとけんで。くそ、仲間は増えなかっか」
「そんなに落ち込まないでください、ゆうま、ゆーちゃんさん」
「
「ば、罰ゲームですので」
仕方の無いことなのだが好きな人に呼ばれるのはくすぐったいというかなんというか。
次のゲームは負けた健一が決めることになっている。そんな健一が選んだのはよく俺と二人でやっている乱闘ゲームだ。ただ、いつも俺が勝っているのになんでこれなのだろうか。
「今回は四人で乱闘でライフは二つ。だから逃げてたりしたら二人でも勝てるしいい調整かなって思ってな」
「まあ、それならいいんじゃないか」
そうして始まったのだが、終始俺がリードしていた。最初にやったことなさそうな美月さんが倒されてしまい、その後は健一と俺の一対一が始まった。ギリギリで俺が健一を倒したのだが、その後隙をそこまで姿を消していた美由が見逃さず俺の事を倒し美由勝利した。
「やったー。私の勝ち」
「まじか、絶対俺が勝つと思ってたんだけどな」
「ゆーちゃんがけんくんといつもやってるのは知ってたし、けんくんが負けるのも知ってたから息を潜めてました」
何を言っても負けた事実は変わらない。それに俺は二位だったので罰ゲームを受けることはないから大丈夫だ。
「じゃあ美月ちゃんには、兄弟いるの?」
「それ罰ゲームか?質問になってるきがするが」
「そんなこと言ったらさっきのゆーちゃんがけんくんに聞いたのも質問だったじゃん」
「確かにそうかもしれない」
「それに質問の方が盛り上がりそうで楽しいじゃん」
まあ、罰ゲームから質問に変わったところで大きな変化もないし大丈夫か。
「私は妹と弟が一人ずつの
「弟いいなぁ私も欲しい。あ、もう一つ質問!良ければでいいんだけど妹さんと弟さんの名前を教えて貰ってもいい?」
「大丈夫ですよ。妹が
「華ちゃんと洸太くんか、美月さんに似て可愛いんだろうな」
「う、、、」
「美月さん?どうしたの?」
「はぁ、悠真って本当そうゆうところあるよね」
一体どういうことだ?ただ、美月さんは顔を赤らめて慌ててるし、健一からは冷たい目線をこっちに向けてくる。俺何も悪いことしてなくないか!?
「悪いことじゃなくて、むしろいいことだし悠真が素直になって嬉しいんだけどさっきの台詞はねぇ」
さっきの台詞って美月さんの妹も弟も美月さんに似て可愛いんだろうなって思って・・・って
「ご、ごめん急に可愛いなんて言われて嫌だったよね」
「い、嫌って訳では無いのですが、心の準備が出来てなかったといいますかなんといいますか」
仲良くなったからって急に距離を詰めすぎてしまった。急に男子に可愛いなんて言われたら誰でも困るだろう。もう言わないようにしよう。
「悠真、もっと普段から可愛いって言ってあげなよ。美月ちゃん喜ぶよ」
「美由さん!?な、なんでそんなこと言うんですか!?」
「そうだぞ美由。美月さんは困ってたんだしもう言わないよ」
「そ、そうですか、、」
美由が美月さんのことをからかって美月さんは両手をブンブン降って否定した。だから俺はもう言わないと言ったのだが、なぜか美月さんが落ち込んでしまった。
「もう暗くなってきたし次で最後にするか。健一は隣に住んでるからいいけど、二人は家に帰らなきゃ行けないだろ」
「そうだな。ってことで美月さん、最後のゲーム選択よろしく」
「あ、そうでしたね。じゃあ最後は分かりやすくインディアンポーカーとかどうでしょうか」
そうして今日最後の
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