第7話 男はつらいや異世界でも
落ち着け俺。
状況を整理すると、チートスキルは自体は貰っている。
一つは取得ポイント十倍。
もう一つが、スキルを作るスキル。
モンスターを倒せばSPポイントが貰えると想定すれば、特に悪くはない。
どれ位SP貰えるかは解らないが、取得ポイント十倍が適用されるならチートは確定だ。
そうなったら倍々ゲームで、無双テンプレまっしぐら。
「あの魔物は何なんだ巨大過ぎる、あんなの勝てる訳が無い」
「退避も出来ない、このままでは全滅だわ」
ドカーンと魔物倒して、一言。
「大丈夫か」
「たった一撃なんて、貴方何でそんなに強いの?」
「フッ、鍛え方が違うからな」
実際は鍛え方じゃなくて、取得ポイントが違うんだが。
まあ惚れるだろう、完璧だ。
例え今はヤモリの姿でも、種族進化でハーレム路線も夢じゃない。
取得ポイント十倍なんだから、きっと種族進化も速いだろう。
とは言えアタクシ生まれも育ちも現代の日本、虫も殺した事すら無いのですが……
問題は魔物を倒さないと、そうはならないという事だ。
そうなると先ずは倒せそうな魔物を探さないとだが、此処がどんな場所かも解らないな。
見えるのは全て石壁の建物で、広さは無いので通路っぽい。
まさか!?
いきなりダンジョン内って事はないだろうな。
ダンジョン内で始まるテンプレだと、大抵は大量の魔物と戦い。
ボロボロで死にかけるが、奇跡的に助かり無双になるパターンか。
「クソっ…… 、倒しても倒しても魔物が湧いてきやがる。 ここまでか…… 、な、何だ……魔物が消えて急に辺りが静かに…… 」
「こんな深層に人間とは実に珍しい、歓迎いたそうぞ」
強くはなるだろうけど一度死にかけるのは、ご遠慮願いて~ 。
もっとウフフ・キャハハでお気楽な、スローライフハーレム無双が良いな。
そんな事を考えていると、通路の奥から微かに人の声が聞こえる。
ん? 気のせいか、何か向こうで人の声が聞こえたぞ。
まだ種族進化してないから魔物だけど、取り敢えず行ってみるか。
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