第5話 イタズラ


「フォッフォッフォ、実に愉快な奴じゃ」


神様の笑う声と同時に、俺の意識は落ち。


目覚めると俺は、異世界であろう石壁の建物内に転生していた。


スキルを作るスキルか、もうハーレムは確定だな。


神様・女神様、本当にありがとうございます。


さてと。

立ち上がろうとするが、何故か二本足では上手くバランスが保てない。


あれっ?おかしいな。

そのまま四本足で進み、雨漏りした水溜まりで顔を覗くと。


パッチリした目元と、滑らかな質感で白色の肌。


コレは、カワイイ目のヤモリだな…… 。


ヤモリ!?

人間じゃないのか?

確かに人間に転生するとは言っていなかったが。


もしかして俺が騙そうとしてたのを、神様気付いていたのか?


だから最後、送られる時に神様笑っていたのか。


取り敢えずステータス確認だ、下手したらスキルも無いかもしれない。


名前:アザト リュウジ

レベル:1

種族:ベビーリザード

HP:5

MP:2

SP:0


スキル:

他言語理解

アイテムボックス

取得ポイント十倍

スキルを作るスキル


ちゃんとスキル在ったあぁ-!

女神様が考えてくれたスキルの、死者蘇生と斬撃剣は無いけど。

充分チートだあぁ!!


何気にアギト リュウジからアザト リュウジに名前を変えられてるの、悪意を感じるけど……

きっと気のせいだな。

相手は神様だし、ちょっとしたミスかイタズラだろう。



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