第022話 永遠では無いトワ

第22話 傷令の全否定


池澄くん、ぼくは新境地へ到達したよ。

【魔法理力を伴わない闇狼拳の報告】


永遠くんも、行き着く先は体技だったんだね!

【傷令を遵守する姿勢を素直に喜ぶ瀬海池澄】

【彼の攻撃の総合威力は大幅に下がるが……】

勝つことよりも、守ることだよ。

一歩ずつ、二人で前に進んで行こう!

【愛するバディの前向きさに背中を押される】


池澄くん、僕は闇狼拳で令を守り、君を守ると誓うよ。

目下の目標は奇抜な野火井園のバディよりも上を目指すこと。

「目下」の「上を」なんて、いかにもぼくらしい表現だけど

この気持ちは本気なんだよ?

友情よりも愛情の方が濃いことを見せつけてやろうじゃないか!

【友達よりも恋人宣言しちゃう永久永遠】

【一方の、瀬海池澄は……?】


そうだね、私は負ける気なんて更々無いよ!

永遠くんはシャドウ・ウルフも封印してくれたし

心の底から信頼してる。

「傷令」「法令」を批判する声も上がっているけど

それを守った上でのバディ・バトルだと思うから

正しいと思えることをこれからも貫いて行こう!

【池澄は一貫して傷令法令遵守派だった】

【それを理解していたから永遠は闇魔法を封印出来たのだ】


池澄くん、ぼくたちの戦いは未だ始まったばかりだが

君となら、最高の結末を迎えられそうだよ。

野火井園から、是が非でも栄えある一勝を!


君は、ぼくの性根を全力で叩き直してくれた。

こんなに素直に愛を語る男じゃ無かった筈さ。

感謝以外に他意は無い。本当にありがとう。

【これが彼なりの、彼女に対する愛情表現】

【勝つことは絶対で、特にライバルには必勝の覚悟!】


背中をしゃんとしたのは、永遠くん自身の意思だよ。

野火井園くんと高次のステージと相対したいね。

向こうも最高のライバルだって思っていてくれてる筈だよ。

向こうの野火ロイターくんだって、

早い内から攻撃魔法を放棄したって風の噂で聞いてる。

皆、自分の中の正義と戦っているんだね。

【法類憐みの令が完全に施行される前の野火ロイター】

【彼奴は強力な攻撃魔法の権化とも言える存在だった】

【現在は、魔法の素養も無い人間と誤魔化すロイター】

【消えない、消せない過去を持つ人間の哀愁を感じる】



【ユニバース・バディ・バトルの開催意義等は】

【本来は、相棒同士の結束力を高める為に在り】

【野火井園/永遠池澄にとっては既に通過点で】

【それでも、高い目標に向け凌ぎを削る覚悟だ】

そろそろ始めようかユニバース・バディ・バトル。

注目の一回戦は

野火ロイター/井園カッツォvs嘘の記憶クエス&エクス

新感覚のメモリーブレイクが、我等が野火井園に牙を剥く!

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