第008話 冥界へ単身赴任

第08話 悪の使役契約

【唐突に、瀬海池澄に向かって永久永遠の語り】


池澄くん、ぼくは召喚されることにするよ。

【思わせぶりな台詞。永遠の思考は何時も突飛だ】


うーん、よくわからないけど、魔法を使う側では無いみたいね。

【確かに、唱える側では無いみたいだ】


そうだよ。使役するのは池澄くん、キミだ!

【すっかりファーストネームで呼べてる永久永遠】


え、私? 私が永遠くんを召喚するの?

それって法類憐みの令に抵触してない?

【鋭い、と言うか普通の感覚か。使役するのは君だってさ】


厳密にはしているかも知れない。でも、特殊空間稼業が儲けてる時代さ。

ぼくが召喚前の魔界冥界に一時身を預けても何ら問題は無さそうだよ?

【メインの仕事は魔界冥界で、帰り支度が召喚魔法か】


私は? 私は魔界冥界に行かなくてもいいの?

【何時だって一緒に居たい、瀬海池澄】


居てくれたら助かるけど、極力戦闘は、ぼくが引き受けることにするよ。

池澄くんは回復体技の技を磨いて欲しい。

【体技と言う新しい概念が登場、魔法とは区別】

【国家資格のように受講する国民多数】


体技を魔法陣の外側から放てばいいのね?

回復体技は上級技術だから受講料が高そう……

【切実な心配。資金繰りはどうしようか……】


冥界には黄泉がえりに関するアイテムも豊富だからね。

毎日毎日、強敵との戦闘とも限らないから

ぼくは冥界で重宝されるアイテム収集を

ライフワークの一つに加えるよ。

【魔界冥界での戦闘は、誰に雇われている?】

【冥界アイテム回収は良き活動になりそうだ】


【有名な黄泉の短冊は、世でも知られた黄泉がえりグッズ】

【高騰するアイテムだが、好条件で持ち帰ることは出来るのか?】

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