風神雷神

第1話 始まり

―最強の登場。

これはこれから天と地が

ひっくり返るかの如き衝撃を

世界全土に与える2人のお話。

君はオーラという特殊な能力について

知っているだろうか。

それは神に選ばれた人だけが使える

人外の力のことである。

人々はこのオーラを使って

異界から襲いに来る怪物から

人の地球を守ってきた。

｢この森には入っちゃだめよ。

危険な怪物が住んでいるから｣

｢ハーイ｣

じめじめしていて虫の音1つしない

3メートルを有に越える木々が生い茂る。

その森の奥深くの石の上で

珍しい黄色の髪と金色の目を持つ少年が

いびきをかきながら寝ていた。

レーダーが少年を指している。

少女は寝ている少年に

ソロリソロリと近づき

銃で狙いをさだめた。

引き金を引こうとした次の瞬間

それまで微動だにしなかった

少年が寝返りをうった。

｢っ！！なっ｣

その声を聞き起こされた少年は

｢攻撃しようとしたな｣

弾を慌てながら打ちまくる。

弾は少年に向け飛ぶが当たらない。

｢なんでよけれんの｣

腰を抜かして倒れてしまった。

｢ひー化け物に食べられる｣

｢なんか勘違いしてねぇか、

オラ、化け物じゃないぞ｣

｢このレーダーは化け物しか感知しないのよ。

人間に見えてあなた化け物でとって食べようとしているんだ。エーン｣

｢化け物じゃないよ。友達ならいるけど｣

異界の怪物がでてきた。

｢ヒィー｣

｢安心しろ。友達だから｣

異界の怪物が手を差し伸べた。

ガクガク震えながら女の子は握手する。