「AI」にお任せ!?
渡貫とゐち
第一話
青透明な結界が張られている。
なのでみんなは認識できていないだろうけど、僕は見えているのだ……そう、見えてしまっている。魔法使い……いや、魔法少女? に見える三人の少女がこそこそと教室の隅で内緒話をしている。その三人がクラスメイトであることも当然、忘れてはいない。
黒板よりもそっちが気になる。ちらちらと見てしまうけど、できるだけ目を向けないようにしなければ。
僕が「分かっている」ことが彼女たちにばれれば、向こうは僕をどう処理するのか分からないのだから。……記憶消去だけは勘弁してもらいたいね。
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