(いみエモ話)モンスターパレードなLGBTQ+イベントに参加して、わかったこと。

冒険者たちのぽかぽか酒場

第1話 「モンスターイベント」の意味が、わかってきた?ミステリーといえば、ミステリー。ホラーといえば、ホラー。ああ、なるほどね。

  (いみエモ話)

 意味がわかると、エモイ話。

 あなたは、この話の意味がわかりますか?

     ☆

 ハロウィンなどのイベントに、興味がある人!

 最高の、ニュースだ!

 ガキのころから楽しませてもらっていたテーマパークで、面白そうなイベントが開かれることになったぞ。

 「LGBTQ+を考えるモンスターイベント」

 性別の差を超えて、町中を、パレードするという。

 これは、面白そうだ。

 せっかくなので、そのイベントに参加してみることにした。

 「では、あなたは、セーラー服を着てください」

 …はい?

 セーラー服?

 受付の若い女性に、衣装を指定されてしまったぞ。

 おっと。

 「若い女性」

 そういう言い方も、LGBTQ+的には、良くないんだろうな。

 モンスターというのか、妖怪の着ぐるみを着た人が多かった。

 「それでは、スタートです!」

 謎のコスプレ集団が、行列を作って、歩きはじめる。

 行列の中で、セーラー服姿になっていたのは、こちらの 1人だけ。

 他は、モンスター系に、妖怪系ばかり。

 ドラキュラ伯爵が、ほうきにまたがり三角帽子をかぶる者たちを、エスコート。紳士っぽい、大人の男性の振るまいかただな。

 ほうきにまたがっていた者も、あり。

 魔女か?

 包帯を、身体にグルグルと巻きつけた人もいたぞ。

 ミイラ男か?

 パレードは、なかなか、終わらない。

 午前 3時近くまで、続いたよ。

 行列の動きが、面白すぎ。

 皆が歩いていて、急に、渋滞ができることがあったんだよ。

 その場所の何に、ひかれていたんだ?

 パレード全体が、元気になっていくようにも見えた。

 パワースポットのような場所が、あったというのか?

 その逆の発見も、あり。

 皆がいきたがらない、逆パワースポットのような場所もあったんだ。

 …あ、そういうことか!

 なるほど。

 ようやく、納得。

 たしかに!

 たしかに、「LGBTQ+を考えるイベント」になっていたようだ。


  (この話の意味)

 パレードに参加していたのは、実は、人間ではなく、「本物のモンスター」たち。

 「午前 3時くらいまで、パレードが続く」

 それは、そうだろう。

 モンスターたちが活躍する時間は、ほぼほぼ、夜中なんだし。

 時間制限は、大切なことだ。

 朝日を浴びることをきらうモンスターは、世界中に多い。それを考えれば、「午前 3時くらいで」パレードは終了したほうが良いんだろうな。

 「皆が、元気になっていく場所」

 「皆がいきたがらない場所」

 その場所というのは、墓地や教会。

 では、これのどこが、「LGBTQ+を考えるイベント」になっていたのか?

 考えてみよう。

 「ドラキュラ伯爵」といえば、男性。

 「三角帽子をかぶりほうきにまたがっていた者」といえば、魔女。つまりは、女性。

 一般の人って、それいう決めつけで、ものを見ていないか?

 「男は、こう。女は、こう」

 そうか。

 このイベントは、「男性」「女性」の、ステレオタイプ(一方的な決めつけのようなもの)なイメージについて、考えさせるものになっていたんだな。

 もしかしたら、「ドラキュラ伯爵の姿になっていたのは女性」で、「魔性の女性の姿になっていたのは男性」だったとか?

 モンスターも、人間と同じように、LGBTQ+について考えはじめる時代になっていたのかもしれない。

 「あ、モンスター!」

 受付でセーラー服を渡された理由が、わかったのだ。

 「そうか!」

 「なあに、お兄ちゃん?」

 「セーラー服姿の女性も、ある意味、モンスターだ!」

 妹に言ったら、なぐられました。

 エモいなあ。





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