第6話 テニスコートで2
彼女は大人っぽく見えたので 25ぐらいかなと思っていた。彼女に後から聞いたら彼女も僕のことを25〜6 かなと思っていたらしい。お互い見た目は25〜6だったというわけだ。僕はあった時から彼女が気に入っていたので、すぐに交際を申し込んだ。彼女もすぐにオーケーをしてくれた。僕たちは最寄りの駅で会うことにした。彼女は地下鉄の駅が近かったし僕は小さいながら自動車を持っていた。時間を決め 駅から一番近い飲食店で会うことにした。一番近いのは ミスタードーナツ だった。とにかく 地下鉄降りたら1分ぐらい歩けば店に着ける。その利便性が良かった。はっきり言ってドーナツはあまり好きではなかったのでまず買わないだろうなと思っていた。
初めてのデートで彼女は少し遅れた。女性がデートに遅れるのは決して悪いことではない。僕はそう思うようにしている。彼女は会う相手を気にして緊張して送れたわけだから遅れて失礼だというよりむしろ僕のことを随分気にして送れたんだと考えるべきだろう。もし相手がどうでもいい男なら 彼女は時間通りに来れただろう。しかし、会う相手が気になる相手だったのでいつもとは違う髪型や着ていく服やいろんなことに いつもとは違う時間がかかってしまった、だから彼女は遅れたんだろうと考えれば、彼女が君のことを意識して君のことが好きだったために送れたようなもんだから腹が立つわけがない。僕はいつ頃からか忘れた こんな風に考えられるようになった。昔は時間に遅れるなんてダメな女だとか失礼なやつだとか相手を避難するような考え方しかできなかったが、人間少しは成長できるもんだ。今はこんな風に考えられるようになった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます