第11話 京都旅行
京都も宇治も暑かったけど、名古屋の夏は特別に暑い。とにかく蒸し暑い。ただ名古屋は喫茶店が多いので、すぐに涼むことはできた。名古屋の喫茶店はクーラー もよく効いている。効きすぎて寒すぎる店も多い。だから寒がりな人は上着を必ず持って喫茶店に入る。
「なおちゃん寒いんだ。」
「いくらなんでも 効かしすぎだよ。」
「外は暑いから強くしてくれてるんだろうね。今日も行く?」
「いいよ。上着持ってきたし。」
「OK、今日の店は近いよ。角を曲がったらすぐだから。」
直美を乗っけて喫茶店巡りをすることが多くなった。長久手、 日進、 藤が丘には新しくできた 喫茶店が多い。喫茶店巡りにはもってこいの街だった。藤が丘には他に雑貨店、古着ショップ、ベーカリー、バーや洒落た飲食店がいくつもあった。お値段が少し高くなってしまうのであまり利用しないが隠れ家みたいなダイナーもいくつもあった。そうしたものがいくつも集まってこ洒落たこの街を作り上げていた。若い二人がこれといった目的もなく遊ぶにはちょうどいい街だった。この街はよくできていた。専門的で凝った店はないが、どの店も新しくおしゃれで、入ってみたくなる。特に若い女の子には人気の街だった。ブティックやアクセサリー、ファッション関係の店が駅前のビルに集まっていて若者を魅了した。基本的には ベッドタウン なので 衣食住に関するものも充実していた。スーパーや青物市場、少し奥へ入れば魚屋もあった。だから、若者だけではなく働き盛りにとっても住みやすい街だった。名古屋の中心まで地下鉄 1本で行けたし、カルチャーセンターや塾も充実していた。学校も多く小学校、中学校、高校まで揃っていた。病院やクリニックも充実していた。住みたい街ランキングでは常にトップに近いところにあった。その中心にある藤が丘では夜の街灯もよく工夫されている。他ではあまり見ないオレンジの街燈が中心で夜の藤が丘をおしゃれに演出していた。昼間だけでなく、夜も楽しめる街になってきたみたいだ。
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