第2話 出会い系オバケ

夜中の3時、私は店子の仕事を終え、帰宅しベッドに横になっていた。


窓から光が差し込んできた。


マンション前を通る車のヘッドライトかな、と思ってたら、


急に、窓ごバタバタと音を立てて振動している。


ビビ「なに、なに、ドロボー?」


私は、窓に目を向けて様子をうかがっていると、カーテン越しに凄くまぶしい光が差しこみ、窓がさっき以上にバタバタと音を立てだした。


ビビ「えっ、何?ヤダ、怖い」


いきなり、バーンてバクチクみちいな音が鳴り、光の中から着物を男が現れた。


ビビ「キャ~、ヒー、ウッ、、だ、だ、だれよ、ヤダ、もー」


と半泣きになる。


私、怖くて目を閉じてたんだけど、何か間違いなく誰かいる気配がして、薄めで窓を見る。


さっき見た大昔の着物着たサムライみたいな男が立っている。


ビビ「キャ~、ヒ、ヒ、だ、だれよ?」


幽霊「ワシは、将軍足利義昭である。くるしゅうない、おもてをあげ」


ビビ「キャ~、おも、おもてとかあげらんなうわよ、怖ーい、何なの、あんた」


義昭「ワシは、霊界からきた」


ビビ「ひーっ、じゃあ、あ、あ、あんたオバケじゃないの、イヤ~、どっかいって」


義昭「そうは、いかん。」


ビビ「な、何でよ。ここ私の家。勝手に入って来て、な、な、何よ。出てかないなら警察呼ぶわよ。」


義昭「そうは、いかん」


ビビ「何でよ、」と言いながら、私はベッドの上で横にあるスマホを取ろうとしたけど、手が動かない。


息が粗くなる、私。


身体が動かなくなる、私。


どうしよう、、、、、


将軍オバケが近づいてきた、


ビビ「あ~っ、出ちゃった」


恐怖で失禁してる、


生まれてはじめて出会った、オバケ、


どうしよう、


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る