はあ~~~




「あ、それ、私」

「はい?」


 学校の帰り道。

 守護霊をどうにかできるのは、陰陽師だ。

 そう考えた私が情報通の友達、ひびきに現状を相談して陰陽師を紹介してもらおうと考えていたら、とんでもない発言が返って来た。


「は?え?」

「だーかーら。私があの八百万の神様の一柱、恋の神様に頼んだの。かのえの告白を邪魔してくれって」

「は………え?あなた、好きだったの?そらのこと」

「好きだけど。あんたが神様を説得、ないし、突破して、告白できたら、諦めるって決めたの」

「………え?もしかして。響。もう。空に、告白した、とか?」

「黙秘します」

「………え~。え。え~。好きなのかあ。まあ。そっかあ。え~」

「なに?諦める?」

「諦めないけどさ。え~って。感じ。え~。うん。え?あのさ。え?響って、陰陽師なわけ?」

「まあ。そんな感じ」

「はあ~~~。で。私は自力で、あのヤクザっぽい神様をどうにかしないといけないって?」

「そ。他の人に助けを求めても無駄だから。自分でどうにかしろって言われるだけだから」

「はあ~~~」


 理解しているような理解していないような。

 脳が急にふにゃふにゃになって全く使い物にならなくなってしまった私は、気の抜けた声しか出せなかった。


「はあ~~~」











(2024.1.8)



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