それでも君の世界は
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第1話 始まり
※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在の人物・団体・事件等とは一切関係ありません。
m(_ _)m
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〜〜♪〜♪〜〜♪
〜♪〜〜♪〜♪〜♪
誰かの声が聞こえる。
それは何かを嘆いているような。
だが、その声はしっかりと音律を踏んでいる。その澄んだ声が、唄となって空間に木霊する。
「ふぁ〜。。。ここ何処?」
床も壁も真っ白な空間で、俺は寝ていた。
床もそれほど硬くないし、冷たくもない。というか温度を感じない。
「何だ。俺、死んだか?」
俺の呟きに反応するように、唄が止んだ。
「ッ!何故この場所に?ここは誰にも入って来ることが出来ないはずッ!」
驚愕の目がこちらを向く。
「いや、それは俺が聞きたい。」
思わず返事をしてしまった俺は悪くないだろう。
そいつはこの真っ白な空間に浮かんでいた。
「貴方は一体。。。何故、言葉が通じるの‥?」
呆然として、そいつは呟いた。
そして、俺も唖然とした。
やっちまった。。。
首筋に冷や汗を流しながら、思った。
しかし言語がわかる以上、どうしようもなかった。
と言うか、
それは俺が聞きたい。言いたい。驚愕したい。
ここはどこ!?
あなたは誰!?
なんの言語を話しているの!?
そして、何故あなたは空中に!?
世界にはスペルという言語が存在する。
スペルは風火土水などを構成するアルペアスという空気中の塊が繋がった大気中の元素体、アレルを体内で変換した力の源であるアシュフェルを言語化したものだ。
そのスペルを使えばアレルが動くから感覚で大体は感じ取れる。
しかし、その気配が全くなかった。
そして、その澄んだ声が、俺に この最高にイカれた状況が現実だと教えてくれる。
「貴方はここへは来るべきではない!」
そいつは慌てた様子で、まるであっちに行けとでも言うように声を張りたげた。
「〜〜ッッ!!」
声が濁音となって、辺りに響く。
その瞬間、空間が歪んだ。
パキッ
パキパキッ
突然、何かが割れるような音がする。
体が沈んで、意識が薄れていく感覚‥.。
これは‥.
何なんだよ! 一体
全くもって分からねぇよ!
その結果、空間内での魘されるような状況の中で、俺は意識を手放した。
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