〜第七.五話 朝チュン(そんなわけない)〜

「うん、二回目だけど、これのどこが5歳向けだよ」

と思わずつぶやいてしまった

王女が寝ていて魔族の奇襲の可能性があるため夜通し警戒していた

その際に「5歳から始める魔術、魔法理論」を読んでいたのだが、ちゃんと理論だった、普通にむずいぞ?


チュン チュン 


鳥が鳴いているのだろう...なんだこの行った後感は...

「ーーうぅ」

どうやら王女が起きたらしい

「王女様、おはようございます」

「ーーす、スイテイ様、おはようございます」

ーー別に何もしていないのに背徳感が

「王女様、身だしなみを整えてください」

「今日は私ではなくお姉様が勇者様方と会うので大丈夫です」

「女官が探しているのでは?」

「私に支えている者はいませんよ、なのでいつも一人です」

「そうでしたか....では俺はそろそろいきますので」

「はい、このマントはどうします?」

「それは、一応護身用に来ていてください」

「なるほど、魔導具みたいですね」

やっぱり異世界だから魔導具とかもあるのか


「ーーー誰が来ても開けないように...良いですね?」

「大丈夫です、これでも護身術はできます」

「そうですか」

「そうです....というかいつまで敬語なんです?」

「王族なんですからーー」

「何を他人事のように...一夜を共に過ごした仲じゃないですか」

「...何も起きていませんが?」

「それでもですっ!ですから私のことルーナと呼んでください」

何気に初めて名前を知ったな、

「ルーナさーー」

「様も禁止ですっ」

メッ、と言うかのように注意してきた

「わかった...ルーナ」

「それで良いのです、私もミズトと呼んでもよろしいでしょうか?」

「ーーはい」

「ミズトーーふふ...良いですね、お嫁さんみたいです

「ーーはい?」

「なんでもありません、ではここで待ってますのでミズト」

とトロけた顔で言ってくる

あれ?一応昨日会ったばかりなのだが....どうしてこうなった?




―――――――――――――――――


もう一話投稿します

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