クラス転移して剣と魔法の世界に来たけど剣だけで最強を目指します
量産型勇者
〜第1話 クラスに1人はいる奴〜
「ーーでだな....水戸...話聞いてるか?」
三限後の休み時間中、俺はクラスに1人はいる典型的なオタクこと霧島に言われて作業の手を止めて返事をした
「ああ、悪い...んでどうやったらハーレムを作れるか、だっけ?」
「違いますぞ、ですから最近クラスメイトたちと異世界転生するラノへにハマっていてな、水戸はどの職業になりたいのかを聞いていてな...やっぱり勇者っすか?」
「随分とマシな質問をするんだな」
「逆になんだと思ったんだよ」
「この前なんて合法ロリと違法ロリの違いを覚えているか聞いてきただろ」
「....はは」
霧島 最貴(きりしま さいき)こと霧島はこの通り重度のオタクである。高二にしてラノへ、アニメグッズに貢いだ金額は驚異の40万。親のお金というわけではなく、自身のバイトで貯めたお金だから俺も尊敬はしている...だがこの霧島...残念男なのだ、まず最初に中々のイケメンそして身長は高め、筋肉もしっかりついている、性格も良く成績は平均以上....これだけ見ると彼女でもいそうなのだがこいつ、鈍感なのだ...いまも数人の女子からも見られていてキャッキャッ言いながら囁かれているが気づいている様子はない....どうして転生系やハーレム系小説を結構な数読んでいるはずなのにこうも鈍感なのだろうか
「んで?逆にお前はどうなんだよ」
「俺か?俺はーーー」
霧島は自分に聞かれると思って無かったのかしばらく考えて
「回復士かな」
と答えた
「へぇ、お前にしては意外だな...ってきり勇者かと思ったのだが」
「ははは、あまい...甘いぞ水帝」
もしかしてこいつ、ハーレムは口だけで根は純愛思考なのだろうか
「回復士、つまり追放系だぞ!!」
「あーはいはい、そうだよな...やっぱ霧島だよな」
「なんだよ、最後まで聞けよ」
「....なぁ、今更だがお前の好みってなんだ?」
「好み?清楚だな、これ一択」
「清楚か...お前らしいな」
霧島は清楚好きと....いやらしくないわ
「お前ほどのスペックなら大学に行ったら彼女できるんじゃないか?」
「....うぇ」
そう呟くとジト目を向けられた
「なんだよ」
「いや...鏡見てこいよ」
「は?なんでだよ?」
「あーあーなんでもないですー」
なんだこいつ
「結局、天下の水帝様はなんの職業がいいんだ?」
「ーーそうだなぁ」
個人的に剣は人並みにできると自負しているから剣関連の職業がいい、剣士か?
ふとクラスを見回す、誰かが目を逸らした気がしたが気のせいだろう......勇者は委員長で、賢者は勝(正義バカ)、剣聖は....誰でもいいか...俺は剣聖じゃなくていい、その代わり剣関連が望ましいな....そう、たとえば
「ーーー剣帝」
そう呟くと、突如クラス一帯が紫色に包まれた
「はあ?!」
「こ、これは?!」
「なんだなんだ?!」
「何よこれっ!」
足元を見ると紫色の幾何学的な形が円の中で不規則に並んでいた
「なんだよ...これーーーーーー」
いつのまにか視界が真っ白になりーーー
「ーーやった!!成功しました!!」
そう聞いたことない感高い声が聞こえた
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