作品に個性は必要ない?

 ここ最近Twitterで話題になっているツイートがあります。


 内容を要約すると、web小説界隈は似たり寄ったりな作品ばかりでつまらないという呟きです。


 最近話題になっているこのツイート以外にも、よく見られる意見です。この意見に関してとやかく言うつもりはありません。なんの実績もない私が下手に口を出すと怒られそうですし。


 ですが、作品を、特にPVを「伸ばす」ということだけに注力するのならば似たり寄ったりのものの方が伸びやすいことに間違いはないと思います。


 たまに、新しいジャンルを開拓する人がいますが、それで成功したらただの天才です。土下座します。大抵は、ほとんど読まれません。


 伸ばすために、作品の個性は必要ないです。当然他作品との「差」は必要ですが、大まかな方向性は同じにしておいた方が、書きやすいし伸びやすいです。


 今伸びている作品には、伸びている理由があります。その傾向を寄せれば、同じように伸びやすい。


 それに、読者側も前例がある作品の方が読みやすい。


 これは私の場合の話になりますが、一度読んだことのある作品と似たような作品を読むことが多いです。


 例えば、「君の膵臓をたべたい」を読んで感動した後は「一瞬を生きる君を、僕は永遠に忘れない。」を読んで感動しました。


 この二つの作品の類似性についてですが、あまり他人に興味のない主人公が、いずれ死んでしまう病気の少女と関わって変わっていく、という大まかな流れは同じです、たぶん。


 ですが、双方小説として存在しますし、両方読みたいと思いますし、両方ヒット作です。たぶん、似たり寄ったりの作品だとしても需要が絶えない限り少しずつ変化をつけながら生まれていくのでしょう。そこに個性があるかは関係ありません。


 と、ここまで言ってきたのですがもちろん個性が強くて面白い作品が理想的ではあります。でも没個性な作品の方が伸びてしまうので、そちらの方が生き残るのは仕方ないことですね。


 というわけで、個性が強い作品で伸びる、欲張ってこれを狙っていきたいと思います。

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