第7話
虻鉄印刷のオフィスで、寒波により外は氷柱ができ、社員たちは温かいコーヒーとラスクを手に仕事に励んでいました。しかし、ある夜、オフィス内で津田という社員が発見され、彼が密室で射殺されたことが判明します。
石川警部補: 「氷柱とラスクの中で、なぜ津田が射殺されていたんだろう?」
佐藤巡査部長: 「そして、密室になっているってことは、誰かが外から中に入ってきたってことは考えにくいな」
豊臣光夫課長 (警部)「暗闇の中での射殺って、相当な腕前が必要だろう」
石川 「とにかく、オフィス内の全員にアリバイを確認しよう」
捜査官たちはオフィス内の社員たちのアリバイを確認しながら、津田がなぜ射殺されたのかを解明しようとします。
豊臣: 「ラスクの袋の中には何か異常な点はなかったか?」
織田大輔検視官: 「袋の中からはラスクと共に、何も特異なものは見当たりません」
佐藤: 「だとすれば、密室の謎と津田の死には何かしらの関連があるはずだ」
剣持千夏 「でも誰もが仕事に集中していて、暗闇の中での射殺なんて誰も気付かなかったよ」
石川: 「それが不可解だ。だれかがオフィス内に忍び込んで、津田を射殺し、そしてまた密室に戻ったのか?」
上杉義介: 「でもどうやって?ドアはしっかり施錠されていたし、窓も閉まっていたよ」
佐藤: 「もしかして、氷柱が鍵だったりするのか?」
事件はさらなる謎に包まれ、捜査官たちは津田の死と密室の謎を解明するために奮闘します。
捜査官たちは密室の中で津田が射殺された謎を解明するため、オフィス内の証拠を徹底的に調査します。
豊臣: 「ラスクや氷柱に何か異常があるはずだ」
織田: 「ラスクには特異なものは見当たりませんが、氷柱には何かしらの機構があるようです」
石川: 「氷柱がカギをかけるための仕掛けだったのか?」
佐藤: 「それにしては射殺されるまで気付かれないとは…」
虻田鉄男社長: 「もしかして、オフィス内にいる誰かが密室の謎を解ける手がかりを持っているのかもしれません」
豊臣: 「君が言っていることは、確かに可能性があるな」
虻田はまだ30歳。対する豊臣は55歳だ。
捜査官たちはオフィス内の社員たちに再びアリバイを尋ね、手がかりを見つけるように努めます。
尾野則夫: 「俺、津田の死に関しては何も知らないぞ」
尾野は東大卒の社員だ。
石川: 「お前、何か知っているんじゃないか?」
尾野則夫: 「だって、氷柱のことなんて気にも留めていなかったし」
佐藤: 「それなら、どうして氷柱の仕掛けを知っているんだ?」
尾野則夫: 「ちょっとした偶然で見つけたんだよ」
尾野則夫が話す中で、彼が密室の謎に気付いた経緯が浮かび上がります。
尾野則夫: 「オフィスで仕事をしているとき、たまたま氷柱の近くで立ち話をしていたんだ。そのときに、何気なく氷柱がカギをかける動きを見ていたんだ」
豊臣: 「なるほど、誰かが津田を射殺し、氷柱を使って密室に戻ったんだな」
事件は新たな展開を迎え、捜査官たちは氷柱の秘密や犯人の正体に迫るべく、さらなる手がかりを追求していくのでした。
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