第14話 とあるモンスターのこと(??視点)
ソイツはダンジョンの31〜40階層である湖畔エリアにて誕生した。
ソイツはオーガという種族として仲間と共に長き時を生きた。
その階層でオーガは最上位であり捕食者だった。
しかしオーガ達の群れはある一匹によって滅ぼされた、後に人間達がワイバーンと呼ぶ事になる魔物である。
本来ならより下層にいるはずの魔物だったがその日は何故か上に上がってきていたのだ
自慢の怪力は叶わず、持っていた武器では強靭な鱗を超えてダメージを与えるのは不可能、更にはブレスまで打てるときた、当然勝てるわけが無かった。
オーガ達は敗走し、次々と喰われていく…
そんな中一人のオーガは満身創痍になりながらも運良く転移トラップに引っかかりそのまま意識を失った…
目覚めたオーガは思考にモヤがかかっていた
ゴブリンにテイムされているようだ、不快ではあるがテイムを従魔側が破棄するのは不可能である。
結果としてゴブリンの配下として上層に居続けた…
そんな時モンスターハウスで召喚された、一見すると弱そうなガキ一人、何を怯える事があるのかと武器を構えて振るう、この辺りの雑魚ではこの程度だ。
が予想に反して攻撃を入れてくる、あの憎たらしいゴブリンを殺してくれた所は感謝すべきだ。
思考のモヤが晴れる、目の前の敵を倒し自由を満喫しよう。
だがガキは予想に反して攻撃してくる。
遂に攻撃が首に届きそうになった所で死を感じたオーガは思った。
(あの強いモンスターが撃っていた熱い奴があればオデはコイツを殺ぜたのに!)
死への危機感と元の高いポテンシャル、そして目指す強さの正確なイメージが相まってオーガは成った。
(なんだこれは?体の周りをあの熱い奴が浮いでる?でも熱ぐない…まぁ良い)
ガキは吹き飛ばされている、良く分からないが力も手に入った。
「カンシャスルゾ、ガキ」
それが協会が出来る前のダンジョン出現後初の特殊個体が最初に発した言葉だった。
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