♪きっと来る きっと来る 季節は白く

(2024年3月17日 第11回「まどう心」視聴後)


 藤原道長の、優れたバランス感覚が提示される回でした。

 一晩で執り行われた政変について、周囲に訊かれても

「聞かない方が、いいよ。もう終わった事だ」

 と言える強かさ。 

 自慢するでも威嚇するでもない、一線の引き方が、シンプル・イズ・ベスト。

 神聖な場所に生首が置かれていても、動じずに儀式を最優先させる肝の太さ。

 普通は上司に報告して儀式延期ですけど。

 と、道長の器量を見せた上で、まひろ(紫式部)との家族計画。

 破談。

 妾でもいいかどうかで、破局。

 道長にとっては「良い落とし所」でも、まひろにとっては「妥協出来ない点」だし。

 そこで妥協するようなら、源氏物語を、あそこに着地させていない。

 

 悲しいけど、史実だしねえ。

 と、しんみりしつつも、今回のメインイベントは、

「安倍晴明が、藤原定子を見た時の反応」

 怖いって、怖いよ、安倍晴明の反応。

 超動揺したのを隠す、あの挙動。

 占い師としては、めっちゃオーバーリアクションしたいけれど、官僚としては絶対に黙っていた方がいい、定子の運命。

 言えないよな〜、貞子の、いや定子の未来は。


 

 今回は、これまでにいたしとうございます。

 アテブレーべ、オブリガード



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