さーんわっ!〜教科、終わってて草〜

こんなクズみたいな学校に転校してはや1日。

もうだいぶ慣れて、校舎の場所も覚えてきている。




え?まだ1日でこんなに覚えてる?すごい?


あぁ、ここの時間軸ズレてるんですね。はい。唯一校長室の前だけがしっかりした時計。他も電波時計で時間自体は合っているが、デザインが明らかに魔法学校だったり、ギリシャだった気がする謎の数字になっていたり、文字化けしていたり、今にも止まりそうなオンボロ時計だったり…。

ここは時計も生徒も終わってるのか。じゃあ終わってないのは…。


教師と教室しか考えられない。でもなぁ!教室はなぁ!


みんなが遊んでやばいことになってるんですよねぇ!!!!

例えば、魔力補強作用のある「α」と書かれたカードがあちらこちらに散らばっている。その周りには遊んで魔力が尽きて乗り捨てられたドラゴンや、飛ばしたは良いものの誰にも当たらなかった竜たちが下でばたんきゅーしている。

ちょっと気を抜けばまじで踏みそうでやばい。絶対1日に何人も踏んでるだろ。

しかも謎にしっかりした作りで、適当に小学生が作ったやつじゃない。

ぎゃー、技術あるんだったら他に使えよ中二病…w







そんな人たちが輝けるのは中二病。ではなく、実技教科。

大体音楽と美術を得意としてる人は、動画編集したり作曲してるやつ。そもそも凡人の俺にセンスなんてないし、そんなことできる余裕もないけど、本当にマジでクオリティの鬼。高すぎるぅ⤴︎ってなりますね。

しかも吹奏楽部員とか軽音楽部員とか楽器うますぎてウケる。頭おかしいくらい変なコードとか使ってる。セブンスくらいならわかるけどsusとかなんだよ。マイナーでギリギリわかる俺には全くわかりません。全くわかりません。もう諦めました。

美術では、美術部員はもちろん動画の素材作りを並行して行う馬鹿者もいる。先生も諦めてるようで「それいいね」とか背中押してる始末。まぁ課題はしっかりこなしてるし素材も上手く作れてるようだし別にいっか。うん。別に。いっか。


…いい、よね?w




次に、技術家庭科。これは、みなさんご存知小道具づくりや演劇部、ダンス部などがえっっっっっっっっらいすごいことをする。


例えば自分でオリジナルのカバンを作るときがあるとしよう。まじであったけど。

そのときに推しがいる人は「痛バ作るぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!」とか言って本当に作ったバカがいる。え?中身はって?

自分で調達してました。

そしてその器用さがまたすっごい。缶バッジをつけるところはマジックテープで外れるようになっていて、アクスタやアクキーも、保護しつつ飾れるような構造にしてある。しかも、缶バッジを均等につけられる、かつデザインをもっと盛るチェックのような柄もついていて、推し活も捗ってるらしい。服作る時は推しの凝った完璧再現するし。頭いかれてる。いい意味で。


技術は演劇部大活躍。ついでに運動部が金槌を何本か折る。そうしたらちまちまグルーガンでつけてるの面白い。

椅子を作る時はえげつない速さでネジを指すし、三回金槌ついたら釘は下までしっかり綺麗にさせてるし。おまけに手先が思ってるより綺麗で1μmもずれてないように板を並べて一瞬で釘を打ち込む。めっちゃ綺麗で頑丈な椅子が完成して先生が気絶寸前まで行った。ぎゃーこわい。


俺の出番はないが、平凡として見守るのも案外悪くない。

そんなちょっと面白いと感じていたこの学校で、人によっては嬉しく、人によっては最悪な事態が起こる。






恋愛なんて、俺は興味ない(フラグ)




ちなみに、休み時間はゲームしまくって大体のRPGの攻略のコツわかった。しかも恋愛系。悪女出てくる系。








俺、ある意味終わってるな。

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