ハイウェイ・トゥ・ヘル

 第7回は第6部「ストーンオーシャン」から、サンダー・マックイイーン(CV:奈良徹さん)のスタンド「ハイウェイ・トゥ・ヘル」です。


 ターゲットを「道連れ」にする、なかなかえげつない能力でした。


 彼のパーソナルはホワイトスネイクいわく、「自分が悪だと気づいていないもっともドス黒い悪」とのことですが、個人的に興味がわいてしまうところです。


 というのは、自分もけっこうこういう傾向がある気がするからですね。


 哲学者カントが言うところの「自己愛」なのか、とにかく「自分が世界で一番不幸な存在だと思っている」人間と捉えることができそうです。


 このテーマは過去の小説などでも描写してきましたし、それに向きあうのが大切だと思ういっぽう、なかなかに難しい。


 実に骨の折れることです。


 話がそれてしまいましたが、スタンド名の元ネタはオーストラリアのロックバンドであるAC/DCの同名アルバム&タイトル楽曲からです。


 邦題は「地獄のハイウェイ」でした。


 スタジオアルバムとしては6枚目になりますが、バンドの世界的な成功を支えたヴォーカルのボン・スコットは、本作がリリースされた翌年、鬼籍に入っております。


 この「事件」はロック史の中のひとつの悲劇に数えられると思います。


 それはともかく、とてもキャッチーなナンバーですので、ロックは苦手という方にもおすすめです。


 YouTubeとSpotifyにある公式音源のリンクを下記します。


https://www.youtube.com/watch?v=l482T0yNkeo


https://open.spotify.com/intl-ja/track/2zYzyRzz6pRmhPzyfMEC8s?si=56cfe05702604f58


 名アルバムだけに佳曲が多く、また配曲などのバランスも良いので、とおして聴いてみるのもアリだと思います。

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