僕のナイアガラ雑記帳ーファンの思い出感想文

南瀬匡躬

【あ行】

【あ行】


●青空のように 大滝詠一

ナイアガラカレンダー収録。初期の名曲。「夢で逢えたら」と同じコードで、テンポと構成を変えた兄弟曲なのだとか。カスタネットに音頭風の楽しいリズム。既にナイアガラサウンドの原型が出来てた。お天気や空を歌詞に出すことが多い大滝さん。お日様と雲でホンワカします。


●雨のウェンズデイ 大滝詠一

ロンバケ収録。雨のしっとり感が上手く表現された曲。静かな大人の恋の駆け引きと良くマッチする。この気だるさ感は「夏なんです」の雰囲気に通じると個人的に思う。ちなみにベースは細野、ギター鈴木茂、鍵盤松任谷各氏なのです。それはあのグループの雰囲気出る筈だ。


●雨のステラ 伊藤銀次

Baby Blue収録。銀次さんにとって、このアルバムが定評ある名盤。感情でなく、ほぼ部屋の情景描写のみで、繊細な男心を表現してる歌詞が凄い。優しく美しいメロディも雨と哀愁の臨場感を醸す。ステラさん、良い女なのかな? 名前だけなら街角でクッキー焼いてそうだが。失礼(^^)


●雨は手のひらにいっぱい シュガーベイブ

SONGS収録。

メロディもテンポもアレンジも僕好み。優しくて、儚くて。大滝色が結構入っている。しかも歌はノビのある達郎さん。ベストマッチ。鍵盤二台で珍しく達郎さんがピアノ、大貫さんはエレピとか。良い曲をありがとう、シュガーベイブ!


●イエローサブマリン音頭 金沢明子

シングル盤。話題になったことは間違いない。最近知ったのだが、ビートルズ結成二十周年記念ソングだったとか。大滝さんらしいプロデュースである。結果、当時の皆が記憶に残る名盤となっている現在。海外の反応は良いという。ほんと音頭好きだよなあ、大滝さん(^^)


●いつも通り シュガーベイブ

大貫妙子さんの曲。DOWN TOWN のシングルB面。物悲しさを振り切る心情が描かれた歌詞。透き通る声はバンドの紅一点に相応しい。昭和の終わり頃、このLP求めて、都内中古盤店を回ったが入手不可能だった。手にしたのは再販のCD盤である。SONGS収録、ソングブック再収録。


●いとしのテラ 杉真理

ミストーン収録。発達期のシンセや電子楽器が駆使された曲。アラフィフ以上の人は清涼飲料テラという商品のCF曲で知る人もいるかも。題材はPC bit単位のteraではなく、ローマ神話の大地の女神Terraに帰する。総じては大地すなわち地球という解釈も成り立つ。果てしない水と生命の関係が主題の作品である。


●色・ホワイトブレンド 中山美穂(竹内まりや)

シングル盤。制作側は化粧品のキャンペーン曲経験者ということから依頼。春らしいリズムがピーチパイ風。子育中で、達郎さんに子供を任せて短時間の打ち合わせなどをこなして作った曲。後に名盤「リクエスト」で、達郎さんのコーラス付セルフカバー。


●Water Color 大滝詠一

トライアングル2収録。和訳すると「水彩画」。すっぽかされた物憂げな場面がにわか雨と一緒に描かれる情景詩。夏がもうそこまでという、小さな希望も交えて。そのウエットな質感がサウンドに表現される。伝言板って今も残っている駅、あるのかな? 今なら携帯電話だし。


●ウキウキWATCHING 伊藤銀次

THE BEST OF GINJI 収録。アコースティックの曲。コーラスも綺麗。多くの人たちが知っている。かつて一世を風靡した「笑っていいとも」というお昼のバラエティテレビ番組の挿入歌でした。僕の説明必要ないですね。あまりにも有名な曲。銀次さんのセルフカバーデス。


●内気なジュリエット 杉真理

いつもの洋物ガールズネーム・シリーズでSTARGAZER 収録。可愛い女性描写の曲。バックボーカルは同じナイアガラの佐野元春さん。綺麗なコーラスワークが気持ちいい。フェードアウト時の効果音はスターティングオーバーをイメージしてるように聞こえるのは、僕だけかな?


●家に帰ろう(マイ・スイート・ホーム) 竹内まりや

Quiet Life収録。本当にいい曲。心が温まる。アルバム名の「平穏な生活」の象徴曲。映像クリップではレアな動く達郎さんが見れる。バックバンドも達郎バンドである。豪華で、申し分ない出来に感動。


●うれしい予感 渡辺満里奈

シングル盤。コーラス編曲は山下達郎さん、ギター鈴木茂さん、編曲のちぇるしいは大滝さんで細野さんとの舞台ネームに起源。はっぴいえんど香る仕上り。アニメちびまる子ちゃんの主題歌。CWは植木等さんの挿入歌。大滝さん大満足な仲間達。「たのしい夜更かし」の世界である。セルフカバーは『デビューアゲイン』に収録。


●A面で恋をして ナイアガラ・トライアングルvol.2 (佐野・杉・大滝)

突然ライブで結成発表。実務面での調整が難航、と大滝談。杉さんは同じ会社で円滑。だが佐野さんはエピック、合意まで紆余曲折との事。CMソングとして既に用意した楽曲で、ヒットも示唆。A面という概念のない今、この心情を残して行きたいおじさんの僕。


●OH CANDY 杉真理

スターゲイザー収録。

ピアノのコード打ちと管楽器が印象的な、ほのぼのソング。こういった軽音楽風のアレンジをさらりとアルバムに入れてもこの曲だけ浮いた感じにならないのが、杉さんらしさ。見つめ合う可愛い女性、デートの描写、いつものガールズネーム曲。


●踊ろよ、フィッシュ 山下達郎

シングル曲、後に僕の中の少年収録。キラキラの夏と夏キャン沖縄のキャチが効いた曲。高気圧ガールと同じ依頼なので、世間的にいう達郎さんらしい音。一部のファンには最後の夏曲と言われるらしい。僕は達郎さんについての知識がほぼない人なのだけど、大好きな曲の一つ。


●オリーブの午后 大滝詠一

トライアングル2収録。艶やかなギター、シャンシャン拍子のチェンバロの音色、ピアノのバッキング、マンドリン的ビブラートの間奏、そしてエコーとリバーブの塊。大滝印の夏が見えるサウンド。透き通る松本さんの歌詞。携帯カセットをヘッドホンで聴いた僕の青春BGMでした。


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