朝から忍耐、そしてイライラすること

普段、朝はおかん星人が一番最初に家をでるのだが、私立中高一貫校に通うリザードは土曜日も学校があるため、土曜日のみリザードの出発を見送る。おかん星人は休日とはいえリザードよりも早く起きるのだが、リザードは起こされずともしっかりと起きてくる。これぞ放任型子育ての賜物だ。

しかしながら年に1回あるかないかのペースでリザードがおきてこない時がある。そんな朝はおかん星人の忍耐が試されるのだ。

起こさないで寝坊をして遅刻という経験を味あわせるか、起こしてあげるかの選択。一見後者が平和かと思われるのだが、この起こしてあげる行為をするとおかん星人のイライラバロメーターが急上昇することとなり、朝から不機嫌に過ごさないといけない。思考回路としては以下の通りだ。

なんでおかん星人がグータラ息子のためにわざわざ起こしてあげないといけないのか、起こしたところで逆ギレされまいか、結局起こすときに声を張り上げるとイライラするから嫌だ。

よって、おかん星人の頭の中で前者と後者のせめぎ合いが始まる。前回は耐えられなくなり後者を選択してしまった。おかん星人がリザードに投げたセリフ「遅刻するやつに金は出せん。今日は友達とランチへ行くなら自分で払え。」

結局、リザードは朝食を食べる時間がなく慌ただしく出かけたため、その朝食が昼食へと化したのであった。

ちなみにリザードは毎週土曜日、友達とランチをしてランチ代を請求してくる。この費用が意外とかさむのであるが、この話は別の機会にすることにする。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る